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パーカープリントに欠かせない生地素材とプリント種類の基礎

パーカープリントに欠かせない生地素材とプリント種類の基礎(後編)

Staff B / 2020年12月21日

オリジナルパーカーのプリント種類とは

寒さも本格的になり、抜群の保温力で体を暖めてくれる極厚裏起毛パーカーの出番になってきましたね!

 

カジュアルファッションやトレーニングウェアに欠かせないパーカーは、生地と素材次第で一年中着用できるアイテム。

 

そんなパーカーの生地素材については、前回の記事「▼パーカープリントに欠かせない生地素材とプリント種類の基礎(前編)」でお伝えしましたが、今回は後編といたしましてオリジナルパーカーを作るうえで重要となる

 

プリントの種類

 

についてご紹介していきます。

 

オリジナルパーカーに限ったことではありませんが、満足いくオリジナルウェアに仕上がるには、プリントの種類選びはとても重要な要素。当然のことながら、プリントの種類とその仕上がりについて

 

よく理解してからオーダーすることが成功の秘訣

 

と言っても過言ではありません。

 

これまでの記事でもご紹介してきたとおり、主なプリントの種類は

 

・インクジェットプリント
・シルクスクリーンプリント

 

の2種類。

 

Tシャツプリントでもこの2つが主なプリント種別であり、過去にも「▼Tシャツプリントにおけるインクジェットとシルクスクリーンの違いを知る」でもご紹介していますが、パーカープリントにおいてもそれぞれに特徴があるので、まずはその点をご紹介していきます。

 

≪インクジェットプリント≫

どのご家庭にもあるインクジェットプリンターのように、生地専用のインクッジェットプリンターで直接インクを吹き付けてプリントする方法。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのCMYKの4色インクを使って印刷するため、写真やフルカラープリント、グラデーションデザインなども表現しやすいプリント方法です。

さらに、通気性・吸水性を損なうことなく、柔らかい風合いに仕上がるため、生地素材をそのまま生かすことができるんです。なお、インクジェットプリントでは、デザインの型となる「版」を制作する必要がないため、枚数に関わらず一枚からでも低コストでプリントすることができるのが大きな特長。

▼関連記事
インクジェットプリントについて

 

≪シルクスクリーンプリント≫

生地の上に版(デザインの型)を置き、その上にインクを乗せていく版画のようなプリント方法。色ごとに版を乗せていくのでハッキリとした発色となり、インクの調合によって自分の好きな色を表現できるのもメリット。ロゴマークなどのカチッとしたプリントに最適です。

ただ、色ごとに版を作る必要があるため、色の数が多いほど版を作るコストも掛かりますが、プリントする枚数が増えるほど単価も下がりますので、大量生産に適したプリント方法です。また、リピート注文の際には版が保存されていれば版代不要で製作できるので、定期的に同じデザインをプリントする場合にはお得になるでしょう。

▼関連記事
シルクスクリーンプリントについて

 

まずは、主な2つのプリント種別の基本的な知識をご紹介しましたので、次の項目ではより具体的な違いや特徴についてご紹介していきます。

 

Tシャツプリントより難しい?パーカーのプリントについて

オリジナルTシャツであっても、オリジナルパーカーであっても、主なプリント種別は基本的に

 

インクジェットなのか・シルクスクリーンなのか

 

となりますが、パーカープリントにおいては、Tシャツプリントと同じような仕上がりにならないことがある点に留意する必要があります。

 

と言うのも、パーカーには

 

・フード
・フードの紐
・ポケット
・ジッパー

 

などあり、Tシャツに比べて凹凸が多数あるうえ、生地自体もTシャツにくらべて厚いため縫製部分に段差が生じてしまい、Tシャツのようにフラットになりにくいという傾向にあります。そのため、同じプリント方法、同じデザインであっても、どうしても仕上がりに若干の違いが生じてしまうのです。

 

なお、インクジェットプリントの場合、

 

インクを噴射するプリントヘッドと印刷面の距離が近いほどシャープな仕上がり

 

になるのですが、

 

プリントヘッドの高さは生地の最も出っ張った部分に合わせる必要がある

 

ため、シャープにプリントすることが難しく、写真プリントはTシャツ比べてぼんやりとした仕上がりになってしまうこともあるんです。

 

一方のシルクスクリーンプリントの場合、

 

パーカーの凹凸部分に版を乗せるとインクだまりやカスレが生じる

 

可能性があるため、プリントできる範囲が限られてしまうことも珍しくありません。そのため、Tシャツと同じデザインでパーカーを作る場合、デザインサイズを若干小さくする必要があるのです。

 

なお、パーカープリントで最も大きく印刷できる位置は背中になりますが、

 

フードによって隠れる部分も生じてしまうため

 

その点を見越してデザインすることが、オリジナルパーカーのデザイン作りのポイントと言えるでしょう。この章でのポイントをまとめると

 

≪プリント種類のまとめ≫

・Tシャツにくらべてパーカープリントは難易度が高い
・写真プリント(フォトパーカー)はプリント部分がボヤけやすい。
・細かなデザインや色遣いは表現が難しい。
・背中プリントの場合、フードが重なる部分も考慮してデザインする。

 

この辺を意識して、プリントしたいデザインを作成するようにしましょう。

 

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オリジナルパーカーを作ってみよう!

 

プリント種類を選ぶにはコストを重視?!

オリジナルパーカーは、プリントの種類によりデザインの仕上がりやプリント位置が異なることはお分かりいただけたと思いますが、では実際にインクジェットプリントとシルクスクリーンプリントのどちらを選べばいいのでしょうか?

 

たとえば、

 

カラフルな写真プリントのパーカーを作りたい!

 

といった場合には、写真や多色のデザインをシルクスクリーンプリントで行うと、色数が増えれば増えるほど版代がかかるので、

 

コスト重視ならインクジェットプリント

 

必然的にこのような選択をされる傾向にあります。

 

また、ある程度の数量を作成する場合は、当然シルクスクリーンプリントをオススメしますが、色数の多いデザインや写真などがデザインに含まれる場合、必ずしもシルクスクリーンプリント一択という訳ではありませんので、


・プリントする枚数
・プリントするデザインの内容

 

をよく考慮のうえ判断する必要があります。

 

なお、コストよりも

 

仕上がりの綺麗さやクオリティ重視ならシルクスクリーンプリント

 

がオススメ!

 

先ほどもお伝えしたように、パーカーへのインクジェットプリントはTシャツに比べてシャープにプリントする事が難しいため、

 

ゴロマークなどをくっきりとプリントする

 

のに向いたプリント方法なのです。

また、上述のとおり自身で撮った写真などをプリントする場合は、インクジェットプリントの方が適しているのも事実ですが、一方のシルクスクリーンプリントでも

 

高精細な写真プリントが可能!

 

Tplantでは、網点の間隔を表すスクリーン線数(lpi)を70lpi程度にし、カラー分解した版を細かいメッシュで製版することで、

 

インクジェットプリントを凌ぐほどの表現も可能

 

ですが、もちろん色の数だけ版が必要となり、版代は相当かかってしまうのが現実。

 

もちろん、Tplantのインクジェットプリントならシルクスクリーンプリントとさほど遜色のない仕上がりが可能なので、コスパ的にも数枚のご注文ならインクジェットプリントをオススメします。

 

≪コスト重視のまとめ≫

・写真などの多色デザインは、版コストを考慮してインクジェットプリントをチョイス
・綺麗さ鮮明さで言えば、シルクスクリーンプリントに軍配
・シルクスクリーンプリントでも写真プリントは可能だが割高になる
・ロゴプリントなどはシルクスクリーンプリントがオススメ!

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は前半・後半にわたり、オリジナルパーカーの生地素材とプリント種類についてお伝えしました。今回ご紹介した生地の種類やプリント方法などを参考にして、オリジナルパーカー製作に役立ててくださいね。

 

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Staff B
Staff B

オシャレとお酒に目がない意識高い系アラフォー女子。人一倍こだわりが強く妥協が許せない性格。お給料の大半を洋服やコスメといったドレスアップに浪費するも、最近は着飾って出掛けるところがないのが最大の悩み。リモートワークを邪魔してくる愛猫との縄張り争いが耐えない毎日を過ごす。