網点(ハーフトーン)とは、濃淡を表すためのドットの集合の事。印刷では、インクを乗せるか乗せないかの2値しかなく、絵画のように絵の具の濃度を変えて濃淡を表現する事は出来ません。しかし、網点を使う事により、印刷でも色の濃淡を表現する事が可能になります。
グレースケール画像を網点に変換
※点の密度が高い(点が大きい)ほど色が濃く、密度が低い(点が小さい)ほど色は薄く見える。
上の画像ではドットの形がはっきりと見えますが、点の数を増やしていく(細かくする)と、次第に人の目にはドットを識別する事が難しくなり、連続した階調に見えるようになります。この点の数(細かさ)を表すのがスクリーン線数で、単位は1インチあたりに何個の点が並ぶかを意味するlpi (line per inch)を使うのが一般的です。
線数を高くすればするほど、より精細な印刷が可能になりますが、それぞれの印刷技法や印刷媒体には適正な線数の範囲があり、どこまでも高く出来るわけではありません。Tシャツのプリントに用いられる線数は40lpi〜70lpiで、175lpi前後で印刷されるカタログや写真雑誌と比較するとずいぶん荒くなります。