ホワイトインクジェットプリントについて

ホワイトインクジェットプリントとは、CMYKの4色に白を加えた5色インクを使ってカラーを再現するプリント技法です。
白インクで生地を隠蔽する事により、濃色生地に対してもインクジェットプリントが可能になりました。

長所

  • 製版代などの初期費用が不要。
  • 濃色生地に対しても低価格で多色プリントが可能です。
  • 発色が良く、ごわつきの無い自然な風合いに仕上がります。

注意事項

  • 金・銀・蛍光色等の特殊な色は再現できません。
  • 淡色生地専用のインクジェットプリントに比べて単価が高いです。
  • ポリエステル生地はコットン生地と比べると色が乗りにくくなっています。
  • ポリエステル生地はブリード現象が起こる可能性があります。

免責事項

  • PCやスマートフォンのディスプレイと色の表現方法が違うため、画面上の色とは差異が生じます。
  • 素材や生地厚の違い、縫製部分の形状の違い、ポケットやボタンの有無によって仕上がりに差異が生じます。
  • 生地色が薄い場合、プリントの周りに下処理剤の跡が残ります(洗濯により除去できます)。

プリントサンプル

データ入稿についての注意事項

余白について

画像の余白部分は白でプリントされます。

生地色を出す場合はPhotoshopなどの画像編集ソフトウェアで背景を透明にしてください。
透明部分のある画像を保存する際は、PSD形式またはPNG形式でお願いします。
イラストレーターでデータ(AI形式)を作成する場合、生地色を出したい部分は塗りを「なし」、白でプリントした部分は塗りを「白」に設定してください。

不透明度について

周りをぼかしたり、生地色に向かって消えていくようなグラデーションを表現することは原則として出来ません。
不透明度100%未満の部分があっても全て不透明度100%として処理されますのでご注意ください。

ホワイトインクジェットの不透明度

仕上がりについて

プレス跡

印刷工程において、プリント面にインクを定着させるための前処理剤を塗布し、プレス機を使って生地を平らにします。
生地の種類や色によってはこの際にできたプレス跡が目立ちますが、殆どの場合、一回の洗濯によって落ちますのでご安心ください。
前処理剤は人体に害のないものを使用しておりますが、念のため着用前に洗濯していただくことをお勧めします。

前処理剤のプレス跡