シュラフ(寝袋)選びはメーカーが重要?! 国内3大メーカーを徹底比較

シュラフ(寝袋)選びはメーカーが重要?! 国内3大メーカーを徹底比較

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テント泊に欠かせないマストアイテムのシュラフ(寝袋)。

シュラフのチョイスに失敗すると、寒くて凍えながら眠ったり、暑苦しくて眠れなかったりすることはもちろん、重くかさばってしまったりなどなど、買い直しの必要が出てくることもしばしば…。

そのため、疲れた身体をしっかりと休ませるためにも、シチュエーションに応じたシュラフを選ぶことがとても重要なのはご存じの通りですが、価格もピンからキリまであるし、数多くあるアウトドアブランドの中から何を基準に選べばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はアウトドアショップでも勧められる場合が多い、国内3大メーカー「モンベル」「ナンガ」「イスカ」の特徴をお伝えしたいと思います。

なお、キャンプや車中泊、災害時や職場での泊まり込みなどでの使用の場合には、国内3大メーカーにあまりこだわる必要はありませんが、登山の場合には重量と容量が最重要となり、軽量でコンパクトなダウンシェラフが必須アイテム。そのため、品質や形状などをこだわり抜いた国内3大メーカーのどれかを選べば間違いありません。やっぱり買い直し…なんてことにならないように、各社の特徴を理解して、納得のいくシュラフ購入ができるようになりましょう!

シュラフ国内3大メーカーの特徴

ここでは各メーカーの特徴を分かりやすくご紹介いたします。

mont-bell(モンベル)

日本のアウトドアブランドと言えば「モンベル」を思い浮かべる人が多いように、1975年創業の約50年の歴史を持つアウトドア総合メーカーです。ウェアやシューズ、テントやクッカーなど多種多様なアイテムがありますが、中でもアウトドア用品の初ヒット商品はシュラフなのです。

そんなモンベルのシュラフの特徴は主に次の4つが挙げられます。

  • 伸縮性のある生地で動きやすい
  • ダウンシュラフの概念を覆したシームレス構造
  • 軽量で高強度、高い撥水性のある生地
  • 撥水機能の低下を軽減した耐久性撥水加工

なかでも、ナンガやイスカとの大きな違いはその伸縮性。体に合わせて伸縮し、吸い付くようなフィット感はシュラフの中であぐらをかくことができ、寝返りは打ちやすく、窮屈さを感じることなく快適な寝心地を実感できるのです。

フィット感がお好きな方や仰向けで寝るのが苦手な方はモンベル推しが多いようです。

NANGA(ナンガ)

プロの登山家から一般のキャンパーまで幅広い支持を集めている、1941年創業・滋賀県発の国産羽毛製品するアウトドア用寝具・衣料メーカー。熟練した職人による一貫した自社工場で、一切の妥協も許さない、信頼のメイド・イン・ジャパン・ブランドです。クオリティーの高さを示し、「made in japan」をアピールする「日の丸タグ」も人気の秘密だったりするんです。ナンガの製品は全般的にハイクオリティ且つコストパフォーマンスに優れたアイテムを展開しています。

羽毛製品スペシャリストのナンガの特徴は主に次の4つが挙げられます。

  • ヨーロピアンホワイトダックダウン使用
  • 国内洗浄&国内自社工場での製造
  • 羽毛自体に撥水加工を施した優れた防水性
  • 人の体に合わせた立体構造

何と言っても、独自開発の防水透湿素材(オーロラテックス)を採用したオーロラライトシリーズは、高い防水性と透湿性を兼ね備えているためシュラフカバーなしでも使用可能。テント泊をしたいけど、荷物を減らしたい方にはオススメの一品。

また、生涯保証が魅力的。ファスナーの修理は有料だったりしますが、穴が開いてしまった場合や糸がほつれてしまった場合などは送料のみで無償修理だったりと、安心の嬉しいサービスです。価格はモンベルやイスカと比較して高めですが、生涯保証を考慮すれば一生モノのシュラフとして使用できるでしょう。

ISUKA(イスカ)

登山などハードなアウトドアを楽しむ方に一目置かれているイスカは、1972年創業の大阪に本社を構えるシュラフの専門メーカーです。シンプルなデザインでカラーリングもオーソドックスなのですが、ブランドコンセプト「HEARTY&QUALITY(心あるモノづくりで、最高の品質を)」を常に追求し、シュラフに求められる機能すべてがハイグレード。

そんなイスカの特徴は主に次の4つが挙げられます。

  • 立体的な3D構造と快適なフィット感
  • ショルダーウォーマー
  • 最高品質の保温素材を使用
  • 厳しい縫製基準

特筆すべく特徴は、エアモデルの3D構造。足元のシュラフの構造はかまぼこの断面のように上部が膨らんだ3D構造で、中に入れるダウン量は足元を多めにするなどエリアごとで工夫しています。また、内側と外側の生地を異なるサイズで裁断・製法するボックス工法では、圧迫感が少なく、身体のラインに沿った快適なフィット感を得られます。

さらに、首元と肩を包むマフラー「ショルダーウォーマー」があることでシュラフ内部の暖かい空気が寝袋の外に出ていくのを防ぐことができますし、ドローコードにゴム紐を採用していることで寝袋への出入りがしやすく、緊急時にもスムーズに対応できることでしょう。

そして、厳しい基準をクリアした縫製技術があるからこそ、耐久性もバツグンなのです。10年20年と長期間使用できるために、最高の素材と厳しい縫製技術がイスカの最大の魅力かもしれません。

自分好みのメーカーを見つけよう!

シュラフ国内3大メーカーの特徴を紹介しましたが、簡単にまとめると

モンベル・・・快適な寝相を保ちたい方
ナンガ・・・永久保証で長期間安心して使いたいという方
イスカ・・・ベーシックに高機能なシュラフがほしい方

といった感じとなりますが、モンベル、ナンガ、イスカの3大メーカーの寝袋はどれもハイクオリティなので安心して使うことができます。そのため、どのメーカーを選んでも間違いはありませんが、同じくらいの快適温度(快適かつ安全に使用出来る温度)でも、各メーカーそれぞれ違った強みがあるので、自分の好みや必要な機能などを確認して選ぶようにしましょう。

なお、モンベルのシュラフは高品質低価格なのはもちろんの事、カテゴリー分けがとても絶妙なのです。
素材ごとの商品が対応温度別(#EXP〜#7)に分けられていて、さらに体型別として

ウィメンズ:身長173cm以下
レギュラー:身長183cm以下
ロング:身長193cm以下

のモデルもあるのです。サイズに対して身長が小さすぎると足裏の空間が広くなってしまい、その分、足元が温まりにくくなってしまいますし、反対にサイズに対して長身の場合には、頭と足が押されるような窮屈感はもちろん、ダウンなどの中綿の膨らみをひっ迫して断熱力を低下させてしまいます。そのため、シュラフを選ぶ際には自分の身長に合ったサイズを選ぶことも忘れずに。

また、モンベルはシュラフと組み合わせて使うインナーシュラフ(家のベッドでいうところのシーツの役割をしてくれる)やシュラフカバー(シュラフを保護する防水カバー)も豊富にあるのもポイント。
例えば、インナーシュラフの場合には下記のような多種多様なモデルがあるので、セットで購入を検討中ならばモンベルで統一してもよいかもしれませんね。

  • 枕カバーとシーツが一体になったモンベル独自のデザイン
  • ストレッチ性を備えたシーツ
  • シュラフの使用可能温度を約5℃下げることができる

いかがでしたか?

冬場のキャンプや登山では高機能なシュラフが必要となりますので、ハイスペックはもとより自分の好みの寝心地を追求して、お気に入りのメーカーを見つけましょう。

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Staff B
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一度きりの人生を思いのまま生きている、飽くなき探究心が原動力のサブカル系アラフォー女子。流行に左右されず、趣味もファッションも独自路線を進み続けているため同世代の友人は少ないもものの、気の合う仲間とハイボールで乾杯するのが何よりの楽しみ。最近は奇岩と巨石にどハマり中!多趣味であるが故の金欠が最大の悩み。