忘れていませんか?災害避難時に必要な衣類の準備
台風や豪雨、地震や津波、火山噴火などによる災害が発生しやすい日本。ここ近年、豪雨災害の被害が大きくなっているように思えますが、みなさん、防災グッズをきちんと備えていますか?
防災グッズといえば
・食料や飲料水などの非常食
・ラジオや懐中電灯などの電化製品
・生活用水やトイレットペーパーなどの生活用品
などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、
意外に忘れがちなのが、下着や靴下などの“衣類”。
避難所に行かずに自宅に避難する場合にはあるものを着用すれば済みますが、避難所で生活するうえでは着替えが必要となり、衣類がなければ被災時の衣服を着続けなければなりません。
もちろん、自宅が無事であれば衣類を持ち出すことになりますし、衣類を取りに行けない場合には支援物資を頼ることになります。ただし、衣類などの支援物資は到着するまで3日~1週間程度かかりますし、希望のサイズやアイテムを確保するのは困難です。
そのため、防災グッズとして
3セット分の着替えセットを用意
しておくことをオススメします。
子供の分だけは用意しているよ!というご家庭もあるかと思いますが、今日をきっかけに家族全員分の着替えセットを用意しましょう。
近年、大規模な自然災害が頻発している状況ではいつ誰が同じような状況になっても不思議ではありません。いざ自宅を離れて避難所で生活しなければならない状況になったときに、スムーズに避難できるように、今回は防災グッズに加えたい「衣類」についてお伝えします。
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いざという時のために“備えるべき衣類”
避難所で生活するうえで最低限用意しておきたい衣類は
・下着(Tシャツ、ショーツ、ブラジャーなど):3日分
・靴下:3日分
・動きやすい服(上下)
・外出時に羽織れるアウター
・避難所内で使えるスリッパやルームシューズ
となります。
避難所での生活は生活物資の調達や手続き、救助活動や復旧に伴う労働など、忙しく動き回ることも多く、衣類を選ぶ上では「動きやすさ」がとても重要です。
寝るにも作業するにも便利なジャージやスウェットなどを選ぶと良いでしょう。
また、女性(女児)は、
“男性(男の子)っぽい服”を選ぶようにしましょう。
悲しいことに避難所では多くの性犯罪や下着の盗難が起こっているのです。のぞきや盗撮、性的な行為を要求されたり、性的暴力を受けるといった性犯罪にあわないために、防衛策を考えておくことが必要。また、女性用の下着に関しても同様なことが言え、色は黒やグレーのスポーティーなものや一見下着だと分かりにくいカップ付きタンクトップなどが良いでしょう。
なお、着替えるスペースや洗濯物を干すスペースがない、断水で洗濯できない場合もありますので、ショーツにおりものシートを貼り付けたりできるようにサニタリーショーツを用意しておくのもひとつの方法です。
服は汚れても大丈夫ですが、下着はできるだけ衛生的にしたいもの。
「備えあれば憂いなし」といったものですが、あらかじめ準備しておけば、何か起こったとしても心配ないので、今週末は防災衣類を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、避難所生活であまり動かない場合には、エコノミークラス症候群防止のために弾性ストッキングがあるとよいかもしれませんね。使わなくなった弾性ストッキングがあれば、災害グッズに忍ばしてみるといいかもしれません。タオルや軍手などもお忘れなく。
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防災衣類を用意する上で重要なポイント
必要なアイテムは下着に靴下、ジャージなどとお伝えした通りですが、防災衣類を用意する上でいくつかのポイントがありますので、参考にしてみてください。
ポイント1、軽量コンパクト
ジャージやスウェットなどの衣類はどうしてもかさばってしまうものですが、旅行用やアウトドア用として軽量でコンパクトなものが販売されていますので、そのようなものを用意しておくと良いでしょう。天竺素材を使用したもの肌着やウエストゴムをなくした男性ものショーツ、縫い目のないカップ付きタンクトップなど、男女それぞれコンパクトを意識した商品がありますので探してみてください。
また、防災グッズを入れるリュックサックは、荷物の重さを感じにくい登山用のものがオススメです。モノにもよりますが、登山用であればウエストのところについているヒップベルトが、肩と腰に荷重を分散してくれるため、タウン用に比べて肩への負担が軽減されます。
ポイント2、すぐに持ち出せるよう、ひとまとめにしておく
地震が起こった時や台風による避難勧告が出た場合には、さっと持ち出せるようにしておきましょう。予め防災リュックに入れておいたり、リュックにはいれずとも袋か何かにまとめておいたりすれば、すぐに持ち出せて便利です。
ポイント3、濡れないようパッキングする
せっかく用意した衣類が雨などで濡れないように、チャック付きのビニール袋や衣類用の圧縮袋、防水スタッフバッグ(登山用)などを活用して保管しておきましょう。衣類用の圧縮袋であれば、真空パック化することでコンパクトに保管でき、カビ等の発生も防ぐことができる一石二鳥のアイテムです。
■ジップロック ストレージバッグ
■TOWA 防ダニ 押すだけ衣類圧縮パック
■モンベル アクアペルスタッフバッグ
■SEATOSUMMIT ウルトラシルナノ ドライサック
ポイント4、防臭抗菌対策がされている衣類
災害時は平常時とは異なり、なかなか洗濯することができません。そのため、数日間洗わなくて済むように、ポリジン加工などの防臭抗菌対策がされている衣類を用意しましょう。ポリジン加工のTシャツであれば、銀イオンの抗菌作用により繊維で繁殖する菌の成長を抑え、嫌な臭いの発生を元から防いでくれるため、気になる汗のニオイ対策をすることができるのです。吸汗速乾性機能もあるとなおよし。
ポリジン加工のTシャツは当サイトでも販売していますので、そちらも参考にしてみてください。
・MS1164 5.6オンスリサイクルポリエステルTシャツ(ポリジン加工)
いかがでしたか。
防災グッズとして忘れられがちな衣類の備え。一度準備してみると以外にも量が多く、かさばることに気づくことでしょう。これまで用意してこなかった場合には、保管場所や保管方法から考える必要があるかもしれませんが、衣類の備えは被災時にとても重要です。
今まで用意してこなかったのならば、ぜひ今から!、すでにもう備えている場合は季節に応じた衣類の備えについて見直してみてはいかがでしょうか。