ポリエステル素材Tシャツはなぜニオイが取れない?
着用後は洗濯をして天日干しているのに、最近なんだかニオイが気になる……そんな風に感じたことありませんか?
実はこれ、化学繊維であるポリエステル素材にありがちな現象なんです。決してあなたの体臭が原因というわけではありませんのでご安心を!
とはいえ、Tシャツについてしまったニオイ、気になりますよね。今日はそんな
ポリエステル素材のTシャツのニオイの原因と対策
についてお伝えしていきます。
ポリエステル素材のTシャツだと、どうしてニオイが取れないのか……。
まずは原因について調べてみました。
・ポリエステルは通気性が悪い
特殊な構造で仕上げたポリエステルは速乾性がありますが、化学繊維であるポリエステルは基本的には通気性があまり優れておらず、ニオイがこもりやすい。
・ポリエステルは皮脂や汚れを吸着しやすい
綿や麻などの天然の繊維に比べると、化学繊維は皮脂汚れなどが取れにくい性質であり、中でもポリエステルは特に吸着してしまうようです。
・ニオイの原因となる菌が繁殖しやすい
抗菌機能があるものもありますが、ポリエステルをはじめとする化学繊維はニオイの原因菌が繁殖しやすいことが研究で分かっています。
このようにポリエステルは、繊維自体の特性としてニオイが付きやすいという傾向があるのです。となると、「ポリエステルはダメじゃん!」と思ってしまうかもしれませんが、メリットとしては
- シワになりにくい
- 速乾性が高い
- 耐久性に優れている
など実用面で優れた部分もあり、綿などの天然素材にはない機能性の高い素材でもあるのです。
また、最近では抗菌・防臭加工を施されたポリエステルTシャツもありますので、そういった高機能なTシャツであれば、ニオイの吸着もある程度抑えられるようになってきているのです。
これらのTシャツについてはのちほど詳しくご紹介していきますが、オリジナルTシャツの味方であるTplantとして、今回は
- 今お持ちのポリエステルTシャツのニオイを発生させない
- すでにニオイが取れなくなってしまった時の対策方法
についてお伝えしていきたいと思います。
「数回しか着ていないのに、なんか臭うんだよな~」っとお感じの方、「せっかくオリジナルTシャツを作るなら、長く使用したい」とお考えの方、ぜひ参考にしてみてください。
ニオイの発生を抑える方法と洗い方について
洗っても解消されないポリエステル素材Tシャツのニオイ。
もう諦めて処分するしかないのでしょうか?
いえいえ、お手入れ方法で次第で復活させることができるかもしれません。
まず、ポリエステルTシャツのニオイ対策として重要なポイントのひとつは「ニオイを発生させないこと」であり、
着用後はすぐに洗うこと
という点を覚えておきましょう。
洗濯物をまとめて洗うご家庭も多いと思いますが、洗濯物をため込んでいると繊維についたニオイの原因菌が繁殖してしまいます。すぐに洗濯することで皮脂汚れなどを落とし原因菌の増殖も防げるための、ニオイを付きにくくすることができます。
また、乾かす時間も注意が必要で、生乾きの状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなるので、洗濯後は早めに洗濯槽から取り出して、日当たりの良い場所で干すようにしましょう。ただし、プリント加工を施しているTシャツにおいては干し方にも注意してください。
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続いて、洗濯方法についてご紹介していきます。
1.浸け置き洗いでニオイの元となる汚れや脂分を溶かす
肌に直接触れるTシャツは、汗や皮脂などの汚れが繊維にこびりついているもの。先ほどもお伝えしているように、ポリエステルは汚れや脂分を吸着しやすいので、
40度前後のお湯に洗剤を溶かして1時間程度浸け置き
することがポイント。
この時に、注意すべきことはお湯の温度。ポリエステルは熱に弱いので、熱いお湯だとシワや変形の原因になってしまいます。もちろんプリント加工部分は熱に弱いので、お湯の温度はくれぐれも気をつけてくださいね。
2.プリント加工は「おしゃれ着洗い」コース
浸け置き洗いをしたら、今度は洗濯槽に40度前後のお湯を入れます。
そこに洗剤を良く溶かしてからポリエステルTシャツを入れます。洗剤の溶け残りがあると洗剤本来の能力を発揮できないので、40度くらいのお湯で洗濯するか、洗剤をよく溶かしてから入れるようにします。
なお、プリント加工済みのオリジナルTシャツにおいては、洗濯ネットを使ってプリント面を保護したり、「おしゃれ着洗い」コースなどの衣類にダメージが少ないコースで洗うようにしましょう。
3.形を整えて屋外で陰干しする
キレイに洗濯されたポリエステルTシャツは、屋外の通気性のいい場所で形を整えて、洗濯物同士の間隔を空けて干しましょう。また、屋内で干す場合は、扇風機などで風を当てたり、風通りを良くしたり工夫することで、乾く時間を短くして雑菌の繁殖を防ぐことができるでしょう。
▼ドライ素材のTシャツやウェアはこちら!
ドライウェア一覧
≪ニオイを取るための洗濯ポイント≫
・40度~60度までのお湯で浸け置き
・40度くらいのお湯で洗濯
・プリント面は裏返して洗う
・風通しの良い場所で天日干し
・屋外に干す際もプリント面を裏返す
ポリエステル素材のTシャツのニオイは、このようなお手入れを行うことでかなり軽減することができます。
ニオイも菌も寄せ付けない高機能ポリエステルTシャツ!
さて、これまではポリエステルTシャツについてしまったニオイの対処方法をお伝えしてきましたが、ここからは、繊維自体に防臭・抗菌の驚きの機能を持たせ、ニオイ対策がばっちりのポリエステルTシャツについてご紹介していきます。
以前もこちらのブログで、ポリエステルならではの機能についてお伝えしてきましたが、その高機能のポリエステルTシャツは本当にすごいんですよ!
まず、繊維自体の特徴として、縮みにくくシワになりにくいため、洗濯して干すだけでも形が崩れず、風合いの良い状態を保つことができます。また、
ドライ素材の速乾性もぜひ試していただきたい機能のひとつ!
汗を吸収してもすぐ乾くので、スポーツや夏のお出かけの強い味方です。
さらに、今回のニオイ対策の記事で大本命!銀イオンにより防臭と抗菌機能に特化した
ポリジン加工のポリエステルTシャツはニオイもシャットアウト
してくれるという頼もしさ。
繊維自体に防臭・抗菌機能を加工しているため、その効果は半永久的!
ポリジン加工という北欧から来た繊維は、こちらの過去記事テント泊・小屋泊登山に超おすすめ!嫌なニオイを抑制する高機能Tシャツのご紹介で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
このような特殊加工したポリエステル素材のTシャツであれば、ポリエステルTシャツの気になるニオイの悩みも解消されるかもしれませんね!
▼オリジナルTシャツ作成なら