水のアーチと虹の共演!ダムの大放流の魅力と見どころ
みなさん、こんにちは!
スタッフbです。
今年もあっという間に夏のシーズンが過ぎ去ってしまいましたが、皆さんはこの短い夏を存分に満喫できましたでしょうか?
連日の猛暑と加齢(!)で、体の無理が効かなくなってきているスタッフbとしては、動きやすくなる秋こそパワースポットに出かけたり、大自然に触れる機会を増やして、心身ともにリラックスしたいと思ったりもしますが、
リラックスが必要なほど仕事に追われてない・・・
というツッコミは抜きにして、やはりリラックスというと、温泉へ行ったり、森林浴をしたり、スパやマッサージに行ったりと、何かとストレスに晒される現代人にとって、リラックスはとても重要になっているのではないでしょうか?
スタッフbのストレス解消法としては、ドライブや山々へのトレッキングだったりしますが、そんな中でも最近注目度が高まっているのが、
ダムの大放流によるマイナスイオン浴びまくりツアー!
まぁ、少々勝手にネーミングした部分もありますし、最近「マイナスイオン」ってあまり聞かなくなってきているような気もしますが、これまでは主に
滝巡りの付加価値としてのマイナスイオン
でしたが、近年では山奥のダムまでバイクなどでツーリングを楽しみながら、ダムの放流によって発生すると言われるマイナスイオンに包まれて心も体もリフレッシュしよう!、というのが人気の秘訣。もちろん、ツーリングだけでなく、
- 車でドライブしながらダムへ行っても良し
- 秋の紅葉トレッキングに組み合わせても良し
実は、多くの方がダムの放流のみを目的とするのではなく、様々な目的を組み合わせてプランニングすることが多い傾向にあるそう。ちなみに豆知識ですが、滝つぼやダム放流などの水しぶきが発生する場所に多く存在すると言われる
マイナスイオンの発生現象をレナード現象(効果)
と言うらしいです。
まぁ、マイナスイオンはさておき・・・
皆さんもある程度イメージできるかもしれませんが、ダムの放流においては、毎分何トンもの大量の水がダムのゲートから噴き出されるその光景はまさに圧巻。放流される水のエネルギーは爽快感を覚えるだけでなく、細かな霧のような水滴に包まれるだけで、
心も体もリフレッシュされることは間違いありません
当然多くの方がその大迫力の放流をスマホカメラなどに収めることが多いのではないかと思います。ダムと滝で異なる点を挙げると「虹が出やすい」という特徴があり、もちろん天候に左右されてしまいますが、晴れの日は高い確率でこの黒部ダムの写真のように
大放出される水のアーチと虹のアーチの共演
を写真に収めることができるため、カメラ好きの方の撮影スポットとしてもダムは人気が高いのです。たしかに、虹って狙ってカメラに収めるの難しいですもんね。
今回は、大放流が堪能できる日本のダムにフォーカスし、全国にある迫力満点のダムをご紹介。もちろん、大型ダムほど圧巻の大放流を見ることができますが、中小規模ダムでも、放流ゲートとなる洪水吐の真横まで行けるダムなどもありますので、
水量だけでダムの迫力は推し量れないのです!
大迫力の放流でマイナスイオンに包まれるも良し、水と虹のアーチをカメラに捉えるも良し、爽快な大放流でストレスを発散させるも良し、この記事では、治水以外のダムの間接的な効果や魅力を存分に味わっていただきたいと思います。
迫力満点の大放流が見られるおすすめダム3選
早速ですが、そんな大迫力の大放流を見ることができる日本のおすすめダムを3つご紹介してきます。
ちなみに、大規模ダムほど迫力ある大放流が見られるので、日本最大のダムとなる富山県の黒部ダムは外せないかもしれませんが、過去記事「▼治水インフラの王様「ダム」巡りの魅力とダムの基礎知識」で既に取り上げていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
京都・宇治市「天ケ瀬ダム」
琵琶湖源流の唯一の川である宇治川に建設された天ヶ瀬ダムは、迫力の放流はもちろんですが、何と言ってもそのアクセスの良さが特徴のアーチ式コンクリートダム。
京阪「宇治駅」から4km弱と、徒歩なら1時間掛からない程度の距離でこの規模のダムを見ることができるのは、国内でも天ヶ瀬ダムだけと言っても良いかもしれません。
ダム天端は関係者以外は入れませんが、ダム湖である鳳凰湖の展望台から天ヶ瀬ダムが一望でき、さらに数百メール下流に架かる白虹橋は、絶好のダム撮影スポット。
白虹橋の場所は、Googleマップにて確認してください。
広島県・安芸太田町「温井ダム」
温井ダムは、太田川水系滝山川に建設された温井(ぬくい)ダムは、至近距離でダムの放流を見ることができる高さ156mのアーチ式コンクリートダムで、その高さは国内最大の黒部ダムに次ぐ2番目の大きさです。温井ダムの最大の特徴は、何と言ってもその放流を間近で見れること。思い出広場温井156という広場から見る洪水吐は、圧巻の一言。虹のアーチに遭遇する可能性も高く、マイナスイオンも体感できます。
温井ダムの放流は、水位低下放流と呼ばれる梅雨や台風に備えて事前に水位を下げておくためのものなので、放流時期は4〜6月に限定されますが、放流スケジュールなどは、国土交通省「温井ダム」公式ページにて公開されるので、事前に確認してから行くようにしましょう。
島根県・飯南町「志津見ダム」
島根県は斐伊川水系神戸川上流に建設されたダムで、島根県東部の治水対策の要とも言える重要なダムです。志津見ダムの特徴としては、天端そのものが非常用洪水吐を兼ねている点で、他のダムのように天端が道路になっていたり遊歩道にはなっておらず、非常用洪水吐からの放流は、まるで巨大な水のレースのカーテンのようです。
ダム高は81mと中規模サイズではあり、他のダムのような勢いのある大迫力の放流という訳ではありませんが、全長260m以上にも及ぶ堤上部からの非常用洪水吐は、滅多に見ることはできませんが、違った意味で相当に迫力のある放流を体験できます。
マイナスイオンでリラックス?大放流は目で見て体で感じよう
上記でピックアップしたダム以外にも、神奈川県の宮ケ瀬ダムや北海道の豊平峡ダムなど、数多くの魅力的なダムがたくさんあります。冒頭でもお伝えしたように、ダム単体を見学するのも良いのですが、ダム周辺の自然を楽しんだり、ウォーキングやツーリングを楽しんだりと、
自身のストレスを解消すべくアクティビティを組み合わせる
というのがダム巡りのポイント。
もちろんダムの大放流においては、マイナスイオンに包まれることでさらなるリラックス効果が期待できたり、非日常的な爽快感を得ることができたりと、視覚的にも体感的にも疲れた体を癒してくれるかもしれません。
その他のダムの楽しみ方においては、「▼こんなグッズがあったのか!ダムマニアも欲しがる人気のアイテム」でもご紹介しているように、
ダムの御朱印とも言えるダムカードのコレクション
も人気が高いほか、ダムごとで毎年定期的にイベントを開催していたりもします。
なかには、普段なら立ち入り禁止となっているダム管理棟の内部へ体験的に入室できたり、一般の人は立ち入ることのできない機械室などの見学ツアーなども開催されるダムも数多くありますので、そうしたイベントに参加するのも「ダム通」の楽しみのひとつかもしれません。
実は、このダムの魅力を伝えるダム巡りにおいては、なんとダムを管理する
国土交通省が民間ツアー会社と連携してダムツーリズムを組成
していたりもしますので、いかにダムを観光資源として活用しようとしているかが分かります。詳しくは国土交通省・ダムツーリズムを見ていただければと思いますが、全国を対象にすれば、ほぼ1年を通してどこかしらのダムでイベントが行われており、普段では体験できないような企画が多数用意されています。
ダム巡りにおける行くダムの選び方のポイントとしては
- 貯水量やダムの形状・規模
- 堤頂高(ダム自体の高さ・存在感)
- 放水量(放流時の迫力が違ってきます)
- 観光放水実施の有無(実施時期を確認)
- ダム周辺の自然環境やアクセスの良さ
などを事前にチェックしておくことが重要。
なかには、ダム湖を水上から船で見学できるツアーや、洪水吐を真横から見ることができるツアーなどもあるようなので、リラックスという目的以外にも存分に楽しめる要素が満載なのもダムツーリズムの魅力のひとつかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
治水という生活基盤を守るダムには、一般人ではなかなか知ることができないたくさんの魅力があるということをこの記事で知るきっかけになればと思います。