ステンシルでTシャツ制作

ステンシルでTシャツを自作!作り方とインクジェットプリントとの比較を紹介

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自作Tシャツを作ってみたい!そんな人におすすめしたいのがステンシル。

ステンシルとは、型紙を使って絵柄や文字を転写する方法となり、紙や布などにオリジナルのデザインをプリントすることができます。しかも、型紙は繰り返し使えるので、お揃いのグッズも簡単に作れちゃうのがポイント。

けど、Tシャツにプリントする場合には、難しい技術や専門の道具が必要だったりすんじゃないの?と心配な人もいるかと思いますが、そのような心配はご無用。というのも、ステンシルは子供も楽しめるクラフトなので難しい技術は不要ですし、必要な道具は100円ショップなどで手軽に購入できるもので作れます。

そこで今回は、はじめてステンシルに挑戦する人のために、簡単手軽に作れるオリジナルTシャツの作り方とそのコツ、さらにインクジェットプリントとの比較を紹介していきます。

「小学校の夏休みの自由研究として作ってみたい!」、「ステンシルTシャツの仕上がりが気になる!」、「オリジナルTシャツを業者に依頼するか悩んでいる…」などなど、さまざまなニーズがあるかと思いますが、ぜひこの記事を参考にしてステンシルの自作オリジナルTシャツを作ってみてください。

用意するもの

ステンシルTシャツ作成キット

今回はコストをなるべく抑えるために100円ショップのアイテムなどを使った方法をご紹介します。

Tシャツ

お好みのTシャツをご用意ください。

なお、Tシャツの素材は綿100%がおすすめです。ポリエステルなどの場合には洗濯で色落ちしやすいことがありますので、綿100%もしくは綿とポリエステルの混紡にしましょう。

Tシャツ一覧

ステンシルしたいデザイン

手書きでもプリントアウトしたものでも、お好みのデザインをご用意ください。ステンシルシートを切り抜きための下書きとして使用するので、黒ではっきりと書く、あるいは出力することがポイントです。

ステンシルシート

A4サイズの半透明のツルツルした素材のシートです。100円ショップや手芸店などで手に入ります。また、クリアホルダーやバインダーに挟むリフィルなどでも代用可能です。
今回は Amazonで購入したステンシルシートを使用しました。

布用スタンプ台

布用のスタンプ台は、アイロンやドライヤーなどで15秒ほど熱を当てることで洗濯しても色落ちしにくくなる優れものです。本来ならば布用インクとステンシル用スポンジなどで行いますが、今回は手軽に行うためにダイソーの「布用インクパッド」を使用。

カッターナイフ / デザインナイフ

カッターナイフもしくはペン型のデザインナイフをご用意ください。今回はダイソーのカッターナイフを使用しましたが、問題なくデザインを切り抜けました。

カッティングマット

ステンシルシートを切り抜くときに使用します。机の傷を防ぐために使用するので、新聞紙や段ボールなどでもOKです。ダイソーの「200円カッターマット(A4サイズ)」を使用。

マスキングテープ

ステンシルシートを切り抜くときやステンシルするときに仮止めするため使用します。剥がしやすいテープが理想的ですが、セロハンテープでも大丈夫です。

初心者でも簡単!ステンシルTシャツの作成手順

ステンシル切り抜き見本1

ステンシルシートを切り抜く方法

ステンシルシートはデザインが切り抜かれたものも販売されていますが、今回は好きなデザインをステンシルするために型抜きされていない無地のステンシルシートを切り抜いて使用します。

STEP1: デザインを準備する

ステンシルしたい文字やイラストを好みの大きさで準備します。デザインのサイズはカッティングシートと同じくらいにすると、インクを乗せたときにはみ出してしまう恐れがあるので、カッティングシートよりも小さいサイズにしましょう。

今回はアルファベット4文字のみ。フォントはMacでもWinでも標準で使える「Arial Bold」を選び、A4の普通紙に印刷しました。

データ作成

なお、今回の「A」もそうなのですが、外形と繋がっていない部分は切り抜かれてしまうため、ステンシルシートをTシャツに固定する作業がけっこう大変になります。切り抜かれてしまいそうな部分がある場合は、下の画像の左側の「A」のように、外形に繋がる切れ目を入れたデザインにすると、後々の作業が楽になるのでおすすめです。

Aの加工見本

STEP2: デザインとカッティングシートをマスキングテープで固定する

ステンシルを固定

カッティングマットの上に印刷した用紙を乗せ、四隅をマスキングテープで止めます。さらにその上にカッティングシートを重ね、その四隅もマスキングテープで止めます。これをすることで切り抜いている最中のずれを防ぐことができます。

STEP3: カッティングシートをカッターナイフで切り抜く

ステンシル切り抜き作業

デザインに沿ってカッティングシートをカッターで少しずつ切り抜いていきます。カッティングシートは普通紙よりも滑りが良くなるので、焦らずに丁寧に切り抜くことがポイントです。また、カッターの切れ味も重要なので、刃を折るか、新しい刃に交換してから行うと切りやすいでしょう。

なお、間違えて切り抜いてしまった場合には、セロハンテープやマスキングテープで補強すればOKです。ちなみに、今回は直線が多かったため定規を使って切り抜きましたが、「S」の曲線はフリーハンドなので多少下絵からずれてしまいました…。細かなデザインだと切り抜く作業がとても大変で時間がかかると思いますが、今回のような大きなデザインの場合も侮れないようです。

STEP4: すべて切り抜いたら完成

ステンシル切り抜き完成

切り忘れや切り間違いがないか、よく確認しましょう。

今回は「A」を切り抜いてしまったので、次の工程で切り抜いた部分をマスキングテープで補強し、繋げました。

Tシャツにステンシルプリントする方法

ステンシルシートが完成しましたら、ステンシルをしていきます。ステンシルの方法は以下の通りとなります。

STEP1: Tシャツの上にカッティングシートを乗せてテープで固定

ステンシルをTシャツに固定

お好みの場所にステンシルシートを置き、ズレないようにしっかりとマスキングテープで止めます。なお、Tシャツの内側には段ボールや新聞を入れることで背面に色が写ることが防げますので、気になる場合には必ず入れるようにしましょう。

STEP2: インクを乗せる

布用スタンプ台でTシャツにプリント

布用スタンプ台を手に持ち、ポンポンと叩くように少しずつ塗っていきます。はじめは色むらが気になるかもしれませんが、いったん全て塗り終えてから濃さを調節していくようにしましょう。なお、スタンプ台を押し付けて上下左右に動かしてしまうと、ステンシルシートやTシャツがずれてしまう場合もありますので、必ずポンポンと叩くように根気よく塗ってくださいね。

ちなみに、今回はインクジェットプリントと比較するためにインクがしっかりと付くように行いましたが、インクの色ムラはステンシルならではの味ですので、あえて色むらがでるように塗るのもおすすめです。

STEP3: インクが乾いたらステンシルシートを剥がす

ステンシルをTシャツから剥がす

インクを塗り終えたらインクが乾くまで放置し、インクが乾いたらステンシルシートをTシャツから剥がします。

STEP4: 最後にアイロンをかけて完成!

アイロンで仕上げ

今回使用した布用スタンプ台はアイロンやドライヤーなどの熱を加えることで耐洗濯性が強くなりますので、あて布をしてからアイロンをかけました。なお、インクの種類によってその方法は異なりますので、必ず使用方法を確認してから行ってください。

いかがでしょうか。残念ながら「X」の部分は少し擦れてしまいましたし、よく見ると色むらが多少気になりますが、「A」の切り抜いてしまった部分もマスキングテープで補修したため、上手くインクを乗せることができたと思います。「やればできるじゃん!」と自画自賛しつつも、今回の失敗点は次回挽回したいものですね。

ステンシルとインクジェットの仕上がりを比較

ステンシルを使えば、意外と簡単にオリジナルTシャツを作れることがお分かりになったかと思います。また、ステンシルシートは破れない限り何度でも使用できるので、家族や友人、チームなどでお揃いのTシャツを作ることも可能。インクの色だって、使用済みのシートをきれいに洗い落とせば、違った色と楽しむこともできます。

このようにメリットがたくさんあるステンシルTシャツですが、「やっぱり業者に依頼した方がキレイに仕上がるのでは?」といった疑問もあるかと思います。プリント業者に依頼する場合にはいくつかのプリント方法がありますが、中でも低価格なのがインクジェットプリント。インクジェットプリンターを使用した方法で、細かいデザインや複雑な色の表現が可能となり、写真やグラフィックデザインにも適しているのが特徴です。

ちなみに、以下の写真は今回作ったステンシルとインクジェットプリントの比較です。

インクジェットとステンシルの比較

どっちがステンシルで、どっちがインクジェットか分かりますか。

「A」のデザインと「X」の擦れ具合で、左がステンシルだとお気づきかと思いますが、意外や意外、ステンシルの腕前を極めれば、さほど遜色なく仕上げることは可能なのです!

このように、ステンシルはコストを抑えて手軽にオリジナルTシャツが作れる素晴らしい手法です。
アイデア次第で色んな表現ができますし、何といっても楽しいというのが一番の特長でしょう。

その反面、一つ一つ手作業になるため量産にはあまり向いていません。また、デザインが複雑になればなるほど切り抜くのが困難になり時間もかかるので、「もっと簡単にオリジナルTシャツを作りたい」と思うならばTプラントにぜひお任せください。

ブラウザで簡単にデザインが作成できるデザインツールもありますし、もちろんデータ入稿もOKです。

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このようなご依頼をたくさん承っておりますので、「こんなデザインを作りたいんだけど…」といった場合でもまずはご相談ください。Tplantでは入稿データを当社のデザイナーがチェックし、不具合や不明な点があればお客様に確認するようにしております。また、以下のような仕上がりイメージデータを作成し、お客様にご確認いただいてから制作を進めますので、安心してご注文いただけるかと思います。

仕上がりイメージ

Tplant
Tプラントは誰でも簡単にオリジナルTシャツが作成できるWebサービスです。
Tシャツ、パーカー、トートバッグなど、様々なウェアやグッズにオリジナルのデザインをプリントします。
Staff B
Staff B

一度きりの人生を思いのまま生きている、飽くなき探究心が原動力のサブカル系アラフォー女子。流行に左右されず、趣味もファッションも独自路線を進み続けているため同世代の友人は少ないもものの、気の合う仲間とハイボールで乾杯するのが何よりの楽しみ。最近は奇岩と巨石にどハマり中!多趣味であるが故の金欠が最大の悩み。