防災からアウトドアまで活躍する!非常用ライトの選び方

防災からアウトドアまで活躍する!非常用ライトの選び方

Staff B / 2022年11月7日

防災時にはどんな明かりが必要?非常用ライトの重要性

地震や台風などのもしものときの備えとして用意しておきたい「非常用ライト」。
定番の懐中電灯や全方位を照らすことができるランタン、手回し充電式ライトなどの非常用ライトと呼ばれるものは様々ありますが、災害による停電や避難時には

 

どんな明かりが必要になるかイメージすることはできますか?

 

夜間における大規模な地震や災害により停電が発生すると、真っ暗闇になります。
というのも、平常時であれば街灯や隣家の明かりなどがあるため、暗いといっても多少の明かりがあるものですが、停電時の夜間は本当に真っ暗な状態になってしまうのです。

 

仮に地震後に停電になってしまった場合には、何も見えない状態で安全を確保し、家族の安否確認や救助、避難をしなければなりません。窓ガラスや食器が割れていれば、足を怪我しないようにしなければなりませんし、転倒物から身を守ったりしなければなりませんが暗闇だと見えません。避難する際だって瓦礫などにつまずいて負傷しかねません。

 

そんな暗闇で役立つのが

 

懐中電灯やランタン、ヘッドライトなどの非常用ライト。

 

もちろん、いつも手元にあるスマートフォンにはライト機能がついているため、スマホがあれば十分だと思ってしまいがちですが、バッテリーを消費してしまえば電源が落ちてしまい、連絡はとれなくなり、安否確認もできなくなってしまうもの。

 

ですので、もしもの時の備えとして、懐中電灯やランタンだけでなく、人感センサーライトや地震を検知して瞬時に点灯するライトなどを備えておくべきなのです。

 

非常用ライトには明かりを照らすだけではなく、手回し発電式のライトやラジオが付いているもの、スマホなどを充電できるバッテリー機能付きのものなど、様々なものがあり、どれも災害時にはとても重宝します。

 

ですが、災害時用として備えておくと、いざという時に

 

電池の液漏れで懐中電灯が使えなかった…
ソーラーパネル式ライトが充電できていなかった…

 

などなど、備えていても使えない場合もあります。そこで今回は、もしもの時の備えはもちろんのこと、夜のお散歩やウォーキング、アウトドアなどの日常使いできる便利な非常用ライトについてお伝えします。

 

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どんな種類がある?非常用ライトの選び方

一口に非常用ライトといっても、ライトの種類や明るさ、サイズや機能などバリエーションは様々。どのような非常用ライトを買えば良いか悩んでしまう人も多いので、ここでは非常用ライトの種類や性能、電源のタイプやその他の機能についてお伝えします。

 

非常用ライトの種類

非常用ライトは懐中電灯、ランタン、ヘッドライドやネックライトが主流です。それぞれ長所と短所がありますので、複数の種類を用意しておくと安心です。

懐中電灯

手に持って前方を照らす時に便利な懐中電灯。
安価で手に入りやすく、サイズは大きなものやペンほどの小型サイズのハンディーライトがあります。近距離を広範囲で照らしたり、遠くまで照らしたりできるものや、ラジオ付きあんどの防災に特化したものもあります。ただし、片手が塞がってしまうため両手で作業するときなどは不向きです。

ランタン

広範囲を照らせることができるため、空間を明るくしたりルームライトの代わり使用するにはランタンがおすすめ。全方位を照らしますが、ピンポイントで照らすには不向きです。吊り下げたり置いたりして使うには便利ですが、持って移動するときには片手が塞がってしまいます。

ヘッドライト

登山や工事作業などのイメージが強いヘッドライトは、非常用ライトの中でも最強アイテムです。夜間での移動や暗い場所での作業など、両手がフリーになるためとても便利。明るさを調整できる強弱切り替え機能があったり、近距離から遠距離まで照射できる高性能な製品も多いので、用途に応じて選ぶと良いでしょう。被災経験のある方の中には、災害時に最も必要なライトは「ヘッドライト」といった意見もありますので、家族分用意しておくと安心でしょう。

 

なお、首から下げるタイプのネックライトも両手が空くので夜間時のお子さまの目印としては適していますが、照射距離はヘッドライトとは比較にならないほど短いため、暗闇を歩くのには適していません。手元を照らす程度の明かりとして便利なので、避難所で夜にどうしても探し物をしなければならない時などには役に立つことでしょう。夜釣りや夜景撮影、星景撮影などの野外アクティビティにはオススメです。

 

非常用ライトの性能

非常用ライトを選ぶ際には、ライトの明るさや点灯時間をチェックしましょう。

明るさ

ライトの明るさは、光の量を示すルーメン(lm)という単位で表され、ルーメンの数値が大きいほど明るくなり遠くを照らすことができます。ですが、明るすぎると近いものはまぶしすぎてしまうので、用途に合わせて選ぶことがポイントです。
手元や足元を照らすだけであれば50〜100lmほどあれば十分ですが、約30m先を照らしたい場合などには400~800 lmあると良いでしょう。

点灯時間

災害時のライトは、どんなに明るくても点灯時間が短ければ役立ちません。目安としては最低でも10時間以上は連続点灯できるものを選んでおくと良いでしょう。消費電力が少なく済むLEDライトが搭載されたものであれば、60時間使用できるものもありますので、購入時には点灯時間をチェックしてくださいね。

 

電源のタイプ

非常用ライトの電源には、電池タイプや充電タイプ、手回しタイプやソーラータイプなどがあります。

電池タイプ

非常時に安心して使えるのが乾電池や充電池の非常用ライト。手回しタイプやソーラータイプよりも光が強いものが多いです。だたし、電池切れのリスクがありますので電池のストックを用意しておきましょう。

充電タイプ

充電池が内蔵されている充電タイプには、普段から使用できるセンサーライトやモバイルバッテリー機能を備えているものもあるため便利なアイテムです。しかし、1度充電が切れてしまうと再度充電するまで使えませんので、他のタイプのライトも用意しておくと安心です。

手回しタイプ

ハンドルを手で回した分だけ蓄電されるため、電池は必要ありません。点灯させるためにはハンドルを回す必要がありますが、電池残量や天候を気にせずに使える優れものです。

ソーラータイプ

太陽光で発電するソーラータイプは手回しタイプと同じく電池は不要で、電池や充電のコストがかからないため経済的。ただし、雨や曇り、夜間には充電できないのが難点です。

 

その他の機能

非常用ライトには手回し発電などで使えるラジオ機能やバッテリー機能、SOSなどのサインも示せる点滅機能など、便利な機能を備えた非常用ライトがあります。避難生活にあると便利なものなので、明るさだけでなくその他の機能にも注目してみましょう。

ラジオ機能

災害時にはネットやテレビが使用できない場合も多く、災害状況や復興状況などの情報収集の手段として活躍するのがラジオです。

バッテリー機能

バッテリー機能が付いた非常用ライトであれば、スマホを充電することができます。安否確認などにも活躍するスマホですので、バッテリー機能が搭載している非常用ライトがひとつあると安心です。

明るさ調節、点灯機能

用途やシーンに応じて明るさや色味を調節できるものがあります。光量を調整することで電池は長持ちしますので、日中と夜間で調節すると良いでしょう。また、ライトを点灯させることで自分のいる場所を知らせることができるため、発見してもらえる可能性が高くなります。

サイレン機能

SOSサイレン機能がついたものもあります。救助を求めて叫びたいけど声が出ない時など、点灯機能同様に自分の存在を知らせることができます。

防塵防水機能

防塵・防水性能の非常用ライトなら暴風雨などの災害時も安心して使えます。津波が心配な海沿いや川沿いのエリアにお住まいであれば防水機能のものを選んどくと安心です。

 

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状況に合わせて複数の明かりを用意しよう!おすすめ5選

ここでは防災グッズとして備えておきたい、懐中電灯、ランタン、ヘッドライト、ネックライト、多機能ランプを紹介します。

 

【懐中電灯】パナソニック「電池がどれでもライト (BF-BM10)」

出典:パナソニック商品情報 | Panasonic

単1形~単4形どのサイズの電池でも1本あれば使え、直置きすればランタンとしても使える一台二役の優れもの。点灯時間は電池の種類や組み合わせ次第で、約97時間30分連続使用が可能! 一家に一台あると便利なライトです。

 

【ランタン】コールマン「クアッド(TM)マルチパネルランタン」

出典:コールマン オンラインショップ

 

変わったタイプのランタンですが、4つの発光パネルを取り外すことができる優れもの。トイレに行くときなど、パネルを取り外して懐中電灯の代わりに使用できます。
24個のLEDで約800ルーメン、最大約20時間点灯と災害時にも安心なスペックです。また、USBポート付きなのでスマホなどの充電も可能。濡れた手で触れたり、少々の雨や水しぶきがついても大丈夫とされる防水性能IPX4対応。
ただし、アルカリ単一形乾電池を4本または8本使用するため、重量感があるのが難点と言えるでしょう。

 

【ヘッドライト】ペツル「アクティック コア」

Petzl アクティック コア
出典:ALTERIA | アルテリアはフランス・ペツル社の日本総輸入販売元です。

ボタン一つでシンプルな操作性で使いやすいヘッドライト。450ルーメンの高い照射力で、白色光(3段階)と赤色光(点灯と点滅)を使うことが可能です。強力ヘッドバンドに光を反射するリフレクターが施されているため暗闇でも安心。USBポートから充電可能なバッテリータイプでありながらも単4アルカリ電池3本でも使える便利なアイテムです。
こちらはトレランなどのアクティブな活動にも最適ですので、登山やキャンプなどの野外アクティビティのお供としていかがでしょうか。

 

【ネックライト】パナソニック「LEDネックライト」

出典:パナソニック商品情報 | Panasonic

 

先ほどもお伝えしたように、照射距離は短いため広範囲を照らすのにも向いていませんが、暗がりを怖がってしまうお子さまからお年寄りまで幅広い世代に便利なのがネックライト。
1つのボタンで強・弱を切り替えられ、弱モード時だと連続約70時間使用可能。毎晩ウォーキングや犬の散歩など、日常使いにも便利なアイテムですので家族全員分用意しておくといいでしょう。

 

【多機能ライト】防災防犯ダイレクト「ソーラー多機能ラジオライト5000」

出典:防災グッズ・防災セット通販 防災プロの地震対策ショップ

防災グッズ専門店のラジオをメインとした多機能製品。
充電方式は、乾電池・手回し・蓄電池・ソーラーの4種類となっており、停電や電池切れ時も安心して電力を供給することができます。LEDライト、ラジオ、スマホ充電可、SOSライト・サイレンの機能があるため、防災グッズとしておすすめです。

 

なお、電池を使用するタイプの非常用ライトを使う上では、いくつか注意事項があります。

 

・電池の液だれ
電化製品の電池交換をするためにふたを開けると「白っぽい粉がついていた」という経験をした人も多いかと思いますが、長期間入れっぱなしにしていたり、保存状態が悪かったりすると液漏れする可能性があります。ですが、いざという時のための懐中電灯の場合には電池を入れておかなければなりませんが、電流が流れないように電池と端子の間に紙などの絶縁体を挟むと良いでしょう。必要な時にサッと取り除けばパッと明るくなるようにしておくと安全かつ便利です。

 

・交換用電池の備え
災害発生後、電気が止まってしまった場合には復旧まで約6日、物資が届くのは4日目以降とされているため、電池の備蓄は最低でも3日分を目安に備えましょう。また、単4形が単3形、単3形が単1形や単2形として使える電池サイズを変換できるアダプターもおすすめです。

 

電池を2つ以上使用するライトの電池を取り替える際には、必ず全て新しい電池に交換しましょう。新しい電池と古い電池の併用は電力が弱くなってしまったり、液だれの原因となってしまったりするので併用は避けてくださいね。

 

いかがでしたか。
懐中電灯などの明かりは夜の散歩やアウトドアなどで日常使いしておくと、いざという時も安心です。また、部屋の出入り口やドアノブ、階段などに蓄光シールを貼っておくことで、突然の停電でも安心です。ことざわ「備えあれば憂いなし」ともあるように、災害を受けやすい日本での暮らしをより安心できるように、もしもの時に頼りになる防災グッズを備えましょう。

 

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一度きりの人生を思いのまま生きている、飽くなき探究心が原動力のサブカル系アラフォー女子。流行に左右されず、趣味もファッションも独自路線を進み続けているため同世代の友人は少ないもものの、気の合う仲間とハイボールで乾杯するのが何よりの楽しみ。最近は奇岩と巨石にどハマり中!多趣味であるが故の金欠が最大の悩み。