センサーサイズが変われば画質も変わる?スマホのイメージセンサーについて

センサーサイズが変われば画質も変わる?スマホのイメージセンサーについて

Staff B / 2021年4月21日

カメラの性能を測る重要な指標のひとつ「センサーサイズ」とは?

これまで、高画質な写真を撮るための基礎知識や、画素数や解像度といったカメラ性能を推し量るための指標の数々をご紹介してきましたが、今回もカメラ性能を左右する指標として代表的な

 

センサーサイズ

 

についてご紹介いたします。

 

センサーサイズとはイメージセンサーの大きさのことを指します。
イメージセンサーとはレンズから入った光を電気信号に変換する半導体の事で、人間の目でいえば網膜に相当する重要なデバイスです。

 

一般的に、

 

イメージセンサーが大きければ大きいほど高画質な写真を撮ることができる

 

という認識になります。

 

イメージセンサーサイズの大きさについては規格が決まっており、
主なサイズとしては

 

イメージセンサーサイズの大きさ


・フルサイズ:36×24mm
・APS-C:23.6×15.8mm
・フォーサーズ:17.3×13mm
・1型:13.2×8.8mm
・1/1.7型:7.6×5.7mm
・1/2.3型:5.9×4.4mm

 

などが挙げられます。

 

言うまでもなく、一番大きなフルサイズについては一眼レフに搭載される最もハイスペックなセンサーとなりますが、上記サイズにも記載しているように、物理的にスマホカメラに高性能なイメージセンサーを搭載するのが難しいことが分かります。

 

・じゃ、スマホカメラのセンサーサイズはどれも一緒?!
・どのスマホでも写真の画質は同じなの?!

 

と思われた方も多いかもしれません。
スマホカメラに搭載されるセンサーサイズは、基本的に機種によって大差ありませんが、そもそも写真の画質を決める要素は、

 

スマホカメラに搭載されるセンサーサイズ

画素数やセンサーサイズだけではなく

 

それら画像情報を処理するエンジンやカメラレンズなど、様々な要素によって左右されますので、ひとえに「○○だから高性能」「□□万画素だから綺麗」というものではないということを覚えておく必要があります。

 

今回は、そんなカメラの描画機能のひとつであるセンサーサイズにフォーカスし、センサーサイズの違いによるメリット・デメリット、そして物理的に制限があるスマホカメラにおけるセンサーサイズの判別方法などについてご紹介していきます。

 

センサーサイズが大きいほどより多くの画像情報を取り込める

センサーサイズが大きいほどより多くの画像情報を取り込める

さて、冒頭にてセンサーサイズの機能や役割について軽く説明しましたが、最も身近な存在でもあるスマホカメラのセンサーサイズについては、意外とあまり知らない方が多いのではないかと思います。

 

すでに一眼レフやコンデジをお持ちの方なら、機種選びの際に必ずセンサーサイズを確認するほど、カメラ選びにとって重要な要素ではありますが、スマホカメラにおいては

 

そもそもセンサーサイズが公表されていない

 

という点もあることから、一般的に認知されていないのかもしれません。
過去記事「▼画素数だけではない!? 画質を左右するスマホカメラのスペックについて」などもお読みになられている方なら

 

写真の精細度は画素数だけでは推し量れないよね!

 

ということはご理解いただいているかと思いますが、スマホカメラにおいては主に800万画素や1200万画素といった具合に、画素数ばかりフォーカスされてしまっておりますので、念のためスマホの主要機種におけるセンサーサイズを幾つか挙げてみたいと思います。

 

≪主要スマホカメラの通常レンズのセンサーサイズ≫

・Apple iPhone 11:1/2.55型
・SUMSUNG Galaxy S20:1/1.7型
・SONY Xperia 5Ⅱ:1/1.7″型
・Google Pixel5:1/2.55型

※機種によって非公開の場合あり。数値はGSMArena.comによる

 

このように、「1/○○型」の○○の数値が小さいほど、センサーサイズが大きく、高精細な写真が撮れるという認識となります。上述のとおり、スマホは本体自体の大きさの制限がありますので、

 

大きなセンサーサイズでもせいぜい1/1.7型

 

コンデジなどに搭載される1型(13.2×8.8mm)や、一眼レフなどに搭載されるAPS-Cやフルサイズには遠く及ばないのも事実です。画像情報の面積比でくらべると、スマホカメラのセンサーサイズとフルサイズセンサーとでは、

 

約20~30倍もの情報量の差

 

が生まれるため、画像自体の綺麗さはもちろん、画角の広さ、光量の少ないところでの描写能力、白飛びや黒潰れなどの発生度合い、どれを取ってもフルサイズセンサーに軍配が上がるのです。

 

もちろん、写真をTシャツにプリントするフォトT制作などでも、より高精細な画像であることに越したことはありませんが、当然一眼レフカメラを普段から持ち歩いているわけではありませんし、なんと言っても

 

スマホと比べて大きいし重いし・・・

 

というデメリットもありますので、そこまでセンサーサイズにこだわらなくても、最近の主要機種のスマホカメラであれば、センサーサイズの大きさが限られていても十分な描写力があり、オリジナルTシャツにおける

 

写真プリントも綺麗に印刷することができます!

 

まぁ、それでもスマホで綺麗な写真を撮りたいなら、できる限りセンサーサイズの大きい機種(1/○○型の数値が小さいモデル)を選んだ方が良いでしょう。

 

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スマホカメラはすでにコンデジ化?大型センサー搭載スマホが狙い目

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これまで、スマホカメラの性能を推し量るうえでの「センサーサイズ」の見極め方をご紹介してきましたが、上記でもご紹介しているように、センサーサイズの大きさは機種によってそれほど大差はありません。

 

一方で、最近のスマホカメラには、広角レンズのほか、超広角レンズなども搭載されておりますので、これらレンズのセンサーサイズも合わせて把握しておく必要があります。また、iPhoneではポートレートモードによって撮影後に被写界深度が変更できたり、白飛びや黒潰れの修正ができるRAW撮影モードに対応したりと、

 

限りあるセンサーサイズを保管すべく機能が充実

 

しており、撮影条件によりますが、すでにスマホカメラの性能は一眼レフを凌駕しそうなレベルまで到達してると考えてよいでしょう。そういう意味では、綺麗で高画質な写真が撮れるカメラ性能とは、すでに画素数やセンサーサイズの大きさだけでなく、

 

屋内や夜間など多彩なシーンでも綺麗に撮れる性能

 

が求められていて、それらが満たせるカメラを高性能と呼ぶのかもしれません。
今後も、多彩な機能が充実しそうなスマホカメラですが、単に綺麗な写真が撮れるということではなく、ボケを活かした写真や夜間照明の玉ボケなど、

 

機能や性能を知ることで写真の表現の幅が広がる

 

ということを覚えておくと良いでしょう。

 

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一度きりの人生を思いのまま生きている、飽くなき探究心が原動力のサブカル系アラフォー女子。流行に左右されず、趣味もファッションも独自路線を進み続けているため同世代の友人は少ないもものの、気の合う仲間とハイボールで乾杯するのが何よりの楽しみ。最近は奇岩と巨石にどハマり中!多趣味であるが故の金欠が最大の悩み。