デザインを始める人が知っておきたい画像の基礎、ラスタ形式とベクタ形式の違いについて

 

TplantのTシャツ、デザインツールを使えば、誰でも簡単にかっこいいTシャツがデザインできてしまうのですが、デザインツールを使って作ってみてデザインに興味が出てきたぞ!という方もいるのではと思います。

中には「ここはもうちょっとこうしたい」というこだわりを感じた方もいるかもしれませんね。
もちろん、プロのデザイナーさんや、デザインが趣味の友だちに、希望を伝えてデザインしてもらうこともできますが、デザイン、やってみたいけど難しそう、と思っているのでしたら、ちょっとした基礎を知っておくと、意外と身近に感じられるかもしれませんよ!
世の中にはデザインされたものであふれているから、目に入るものすべてが新しい発見に思えてしまうかも!

今日はそんなデザインの入り口に立った方のための記事です!

 

ラスタ形式ベクタ形式、って何なんです?

 

ラスタ、ベクタという言葉を聞いたことありますか?
デザインやイラストなどに興味がない方はなじみがない言葉かもしれません。
Tシャツのデザインに限らず、コンピュータで表示されている画像はベクタ形式かラスタ形式のどちらかでできているんですよ!(※モニターに映す時点で個々にラスタ画像に変換されてはいます)

お絵かき系のソフトで描かれたイラストや、デジカメで撮影した写真は、ほとんどが、画像データ、ラスタ形式になります。
この形式では、簡単に言えば、画像を色の濃度をあらわす点で保存しています。大きな画像はたくさんの点を使いますし、小さな画像は少ない点で出来ています。
ということは、小さな画像を拡大すると、同じ濃度の小さな点が単純に増えるだけなので、ジャギジャギと階段のように線が荒れたり、その色を表現するために様々な色を組み合わせていた点描の色が拡大されて茶色の中にピンクや青の四角が出てきたりと、画像が荒れて見えます。
経験ありませんか?

昔の携帯で撮った写真をスマホで見たら小さすぎるので拡大したら、線もぼやっとして荒れた画像になってしまった……。
これは写真がラスタ形式だからなんですね。

 

 

大きな画像を小さくする場合は問題ありませんが、基本的に小さな画像は荒れてしまうため、大きく出来ないと考えていいでしょう。
このラスタ形式の画像を取り扱うソフトは数多くありますが、代表的なものはアドビのフォトショップです。また、紙をパソコンのモニターに置き換えたような、自在にイラストが描けるイラスト系のソフトもたくさんあります。

パソコンで写真を編集したい、イラストを描いてみたい、という場合、どのソフトもお試し期間を無料で設定しているので、好みに応じて色々なソフトを使ってみるといいですよ!

 

ベクタ形式、ラスタ形式、それぞれの特性をデザインに生かそう!

さて、ラスタ形式だと拡大した画像は汚くなってしまいますが、ベクタ形式は、画像を数値で記録しているので、拡大しようが縮小しようが自由自在、劣化することがありません。

 

 

「なんだ、ラスタ形式だと拡大すると画像が汚くなるけど、ベクタ形式なら汚くならない?なんでもベクタ形式にすればいいじゃん!」

と思ってしまうかもしれませんが、ベクタ形式は数値、ということは、画像系のソフトがその数値を画像に変換して表示してくれているのです。
なので、単純な図形には向いているのですが、写真や絵筆のようなタッチで描かれる複雑な画像表現には向いていないんですよー。データも膨大になってしまいますし、ソフトが処理する量が多くなってしまいます。

それに、曖昧な表現をするのは苦手です。
ものすごく簡単に説明しますと、たとえば、筆のにじみで青空と雲を表現しているイラストを描こうとした場合も「ここからここまで、この色とこの色でグラデーションする。線の太さは0px 透明度は34.6」という風に指定して表示しているんです。
なので、このベクタ形式でイラストを描く場合、紙にイラストを描く時のような絵筆を自在に使うスキルとは別の、高いスキルと労力が必要です。
もっとも、労力を惜しまなければアナログでは描くことが難しいような緻密で美しい表現もできるので、ベクタ形式でイラストを描いているクリエイターさんは数多くいらっしゃいます。
参考までに、ベクタ形式で描かれたイラストをどうぞ。

 

 

グラデーションや光の表現、滑らかでとっても綺麗ですね~。
良く目にする広告でもこのベクタ形式で描かれたイラストが沢山ありますので、ちょっと気にして見てみるのも面白いかもしれません。

 

ベクタ形式は、基本的には単純でシンプルな直線や曲線や、線と塗りで構成された塗り絵的なものに向いています。あとから色や線の太さを自在に変更可能なので便利なんですね。
なので、様々な色や太さの組み合わせを試したいロゴや、デザイン化した文字なんかに良く使われています。
ベクタ形式でロゴを作っておけば、どんな大きさにもできますから、トレーナーの背中にワイルドに配置してみたり、Tシャツの胸元にワンポイントで置いてみたり、劣化を気にせず、いろいろ流用できます。

このベクタ形式を使う代表的なソフトにはアドビのイラストレーターがあります。
もっとも今はアドビのフォトショップでもベクタ形式の画像を取り扱えますし、もちろん作ることも出来ますので、クロスオーバーがおきていますが、イラストレーターはベクタ形式に特化しているので使いやすいソフト、と考えたらよいでしょう。

 

あ、豆知識!ラスタ形式に変換して画像にすることを、ラスタライズと言います。
ベクタ形式の場合、ソフトによって再生できない場合があるので、ラスタライズして共通して見られるようにしておかないといけない場合があるんですね!

 

このラスタ形式とベクタ型式の違いを知ってデザインするのとしないのとでは大違いなんです。
Tシャツだけでなくフォトブックなんかもそうですが、昔の携帯で撮った愛猫の写真を拡大して使ってみたらパソコンのモニターで見ている時は綺麗だったのに、実際の仕上がりでは写真が汚かったなんてことが起きずにすみます。

 

Tplantのデザインツールでは、ベクタ型式のイラストやアイコンを自由に組み合わせることができる機能もありますので、お手持ちの写真やイラストで何か足りないな~、という場合はそれを使ってみてください!

あわせて読みたい