素人DIYでも一軒家をリノベーションすることは可能?!
DIYといえば、素人が家具を作ったり修繕したりすることを指しますが、最近では建築関係の職業ではない人たちが一軒家をまるまるDIYリノベーションするといった動画コンテンツをよく目にする様になりました。
かつて、テレビ朝日でレギュラー放送していた「大改造!!劇的ビフォーアフター」を素人さんがやっているようなものなのですが、バールで壁を壊して部屋を広くしたり、壁紙や床材を張り替えたりと、それはそれは素人がDIYしたとは思えないほど、とても素晴らしい出来の一言。
素人が一軒家をリノベーションすることなんてできるの?!
と、誰もが思うことですが、DIY(Do It Yourself)の「自分自身でやる」の意の通り、
自分でできることをやってみれば、実際に家をリノベーションすることは可能なのです。
もちろん、いくら素人とは言えども、家をリノベーションするには建築に関する知識や技術はそれなりに必要ですし、電気・水道・ガスの工事に関しては資格が必要な場合もあるので、全くの素人では家一軒のフルリノベーションは厳しいことではありますが、たとえばドアの塗り替えや取っ手の交換などの簡単なものから始めてみると、意外に色々なことができるようになるのです。
子供のころ、家で壊れたモノはおじいちゃんが何でも直してくれていたなー
というような家庭があったように、おじいちゃんが若かりし頃は何でも自分でやらなきゃならない時代だったからこそ、何でも出来るようになったのでしょう。
いまや、YouTubeなどの動画配信サイトやInstagramなどのSNSでは、様々なコンテンツが世界中でアップロードされています。それらを参考にすれば、素人でもDIYリノベーションも可能といえます。そこで今回は、廃墟寸前のボロボロ古民家のDIYリノベーションがなぜ今人気なのかに迫っていきます。
なぜ今、古民家のDIYリノベーションが人気なの?背景とは?
「夢のマイホーム」という言葉があるように、以前は新築の家を持つことがステータスとされてきました。しかし、近年は住まいに対する考え方が多様化しており、より安く住まいを手に入れる選択肢として中古物件を選択する人も一般的になりましたし、さらには、コロナ禍の影響もあり、多くの企業などでは働く環境としてリモートワークの導入がきっかけで、都心部から田舎に移住して、
古民家をリノベーションして住む
という、暮らしを求める人が多くなりました。
日本各地には天井や壁に穴が開いたような、人が暮らせない廃墟となした古民家が数多くあります。そんな古民家をリフォームすれば、新築物件を購入するよりも低コストで理想の住まいを手に入れることができるのです。
デザインや間取りなど選択肢の自由度が豊富にあり、
- 水回り関係の配管や床・内装などの機能面だけリノベーションする
- 内部構造を解体し、大規模なリノベーションする
など、日本家屋ならではの趣を残しつつ現代風にしたりと、自分たちの好みにリノベーションできることがその魅力と言えるでしょう。そして、DIYブームの影響もあり、そんな古民家をDIYでセルフリノベーションするのが今や日本中で人気となっているのです。
古民家のセルフリノベーションのメリットとしては
- 知識や技術を習得できる
- 費用を抑えることができる
理想の住まいを手に入れるためには、それなりのコストがかかります。
しかし、古民家であれば100万円程度で手に入れられることもあるため、資金が少ない方も、自分らしく暮らすための夢のマイホームを手に入れることができるのです。
古民家DIYリノベーションの注意点
この記事を読んでいる方は、古民家のDIYリノベーションに興味をお持ちの方が多いかと思いますが、メリットばかりではなくデメリットもあるので、ここでは古民家DIYリノベーションの注意点としていくつか覚えておきたいことをお伝えします。
理想的な古民家に出会うのが難しい
まずは古民家を探すところからはじまりますが、古民家は一般的な中古物件よりも物件数は限られています。そのため、立地や面積など条件によりなかなか理想的な物件に巡り合えない場合も。情報集めとして、空き家バンクや移住情報サイトなど活用するとよいでしょう。
時間や体力が必要
自分の力でDIYリノベーションを行うには、多くの時間と体力が必要です。毎日作業しても半年以上時間を要してしまう場合もありますし、休日だけであればより多くの期間が必要となります。重い建材や大きなガラスなどもあるので、ある程度の体力は必要ですし、時には誰かの協力が必要なこともあるでしょう。
建築基準法などの知識が必要なこともある
柱や壁などの大規模なリノベーションの場合には、役所に申請をとる必要があります。
建築基準法の基準について理解することが難しい場合には、建築家などのプロに相談しながら施工を進めるとよいでしょう。
怪我をする恐れがある
建材の木のささくれが手に刺さったり、建材が手から滑って足の上に落としたり、思わぬ怪我に注意しましょう。また、電動ノコギリや電動ドライバーなどの工具を使用しますが、扱いを間違えると命に係わる大けがに繋がることもあるので、くれぐれも油断せずに行うことが大切です。
いかがでしたか。
廃墟になっている古民家は日本各地にあります。自分らしく暮らすために古民家をDIYリノベーションしてみませんか。天井や壁に穴が開いたような廃墟を自分の手で生まれ変わらせてあげることができれば、完成した時の達成感や充実感は素晴らしいことでしょう。