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ミッキーマウスでオリジナルTシャツ作成?!パブリックドメインの活用と注意点

Staff B / 2024年3月22日

ミッキーマウスはアメリカの著作権で守られている?!

〜アメリカの著作権保護期間の変遷〜


こんにちは!スタッフbです。

さっそくですが、世界一有名なネズミのキャラクターといえば、何を思い浮かべますか?


そう、米ウォルト・ディズニー社の人気キャラクター「ミッキーマウス」!


大きな耳とキュートな表情のミッキーマウスは、1928年の短編アニメーション作品「蒸気船ウィリー」でデビューしました。ユーモアなあふれるコミカルな動きと音のついたアニメーションで当時の人たちを魅了し、現代においても多くのファンを生み出し続けている、時代を超え世界を超えたスペシャルビッグなキャラクター。


そんな世界中で愛されるミッキーマウスですが、


アメリカではミッキーマウスなどの著作権を守るために、幾度となく法律を改正していたのです。


《アメリカの著作権にかかわる保護期間の返還》

1790年 初めて米国連邦法として著作権法が制定(著作権保護期間:14年、更新延長:14 1831年 28年に改正

1909年 更新延長が28年に改正(最大56年)

1976年 75年または著作者の死後から50年に改正

1998年 著作権延長法の制定(保護期間を出版から95年または創作から120年、または著作者の没後70年に改正)


ちなみに著作権については、過去記事「著作権は大丈夫?!人気の高いアニメイラストTシャツ!」でもお伝えしているように、


著作物を苦労して作った著作者を守るためのルール


であり、不正な利用や無断使用を防いだりすることによって創作者が安心して創造的な活動に取り組むことができるようにするためのもの。国際的な著作権条約はあるものの、著作権法の内容は、保護される著作物の種類、保護期間、著作権者の権利や利用の条件などが国によって異なり、使用される国の著作権法が適用されます。


なお、技術の進歩や社会的ニーズの変化に伴うために、日本を含め、著作権法を改正している国は世界中にありますが、中でも、アメリカの1976年の改正と1998年に制定された著作権延長法は、ミッキーマウスの著作権が切れる直前だったために米・ディズニー社の著作権の守るための「ミッキーマウス延命法」と揶揄されており、アメリカの著作権法改正には米・ディズニー社が大きく関わっているのではないかと囁かれています。


というのも、著作権の保護期間を延長することは、著作権ライセンスの対価が得られ続けられるといったメリットがあります。米ディズニー社のライセンスビジネスは世界一ともいわれており、ライセンス商品の世界売上高は2022年で600億ドル(約9兆億円)超え、さらには営業利益の23%を占めているほど…。

出典:https://www.statista.com/chart/11509/top-10-merchandise-licensors/


そして、それの収益はアメリカの巨額な税収になるため、保護期間に関する内容の法改正は国を挙げてNOとはいい難かったのかもしれませんね。


とまぁー、そんな背景を持つアメリカの著作権ですが、それがなんと


初代ミッキーマウスの著作権の保護期間が2023年12月31日に消滅し、
2024年1月1日にパブリックドメインになったのです。


パブリックドメインとは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態もしくは消滅した状態のことを指し、これまでは勝手に利用してはいけなかった作品が、


誰でも自由に利用できる状態になった


ことをいい、アメリカ国内においては歴史的な一幕なのです!


1928年のアニメ作品「蒸気船ウィリー」の初代ミッキーマウスだけなので、それ以降のミッキーマウスを使用したら著作権侵害となり、罰金や懲役といったペナルティーが科せられるために利用には注意は必要。


もちろん、ミッキーマウスは世界各国で商標登録されているため、結局のところ、アメリカでパブリックドメインになったところで結局は自由に使えないのでは?と思ってしまいますが、単なる絵柄であれば問題ないかと思います。


そこで今回はそんなパブリックドメインになった初代ミッキーマウスにフォーカスし、パブリックドメインの活用と注意点についてお伝えしていきます。無料で自由に利用できるパブリックドメインですが、安全に利用するためにはいくつかの注意点があるので、しっかり覚えておきましょう。


そもそもパブリックドメインとは?


まずは、著作物と著作権についておさらいしましょう。

著作物とは、文芸や建築、美術や音楽、写真や映画などの創作的に表現したもの、著作権とは、その著作物を創作した人が持っている権利のことです。


そして、パブリックドメインとは


著作権の対象外である作品や情報のことを指します。


具体的には、その保護期間が終了した作品、著作権が放棄されたもの、著作権が存在しないものが含まれます。


《著作権の保護期間が終了した作品》

著作権の保護期間は、著作者が著作物を創作したときに始まり、 原則として、著作者の生存している期間+死後70年間(国によって異なる)であり、その一定期間が経過すると、その作品は著作権の保護を受けなくなり、パブリックドメインに入ります。


《著作権が放棄された作品》

著作権は財産的利益を守る権利であり、創作した著作者に帰属するものであり、他人に譲渡することができる権利です。著作権を持つ人が著作権を放棄すると明言することパブリックドメインに入ります。


《著作権が存在しない作品》

著作物とは創作的に表現したものであり、事実やデータ、アイデア、AIが生成した作品など著作権の対象外であり、すべての人が自由に利用できます。


一時、話題となった「くまのプーさん」のホラー映画も、実は初代ミッキーマウスより一足先に原作の著作権が切れたことにより公開されたもので、批判的な意見もあるものの、パブリックドメインを利用した作品はクリエイティブな活動などを促進するために重要な役割を果たす注目されています。


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【オリジナルTシャツ制作】パブリックドメイン画像の注意点


パブリックドメイン画像を安全に利用するにはいくつかの注意点があります。ここではパブリックドメイン画像を使ったオリジナルTシャツを製作する際の注意点をご紹介します。


《画像の確認》

パブリックドメインであることを確認しましょう。インターネット上には、パブリックドメイン画像を検索できるサイトがありますが、中には著作権を侵害している画像が公開されている場合もありますので、信頼できるサイトを利用することはもちろん、誰によって、いつ創作されたものか、著作権のステータスを確認しましょう。


《画像の加工や改変は避ける》

著作権には保護期間とは別に、創作者の意に反して勝手に加工、改変、表現をしてはいけないという「著作者人格権」が存在します。もし、創作者が不快になるような表現をすれば、訴えられる可能性がありますので、パブリックドメイン画像を利用する際には加工や改変は控えましょう。


《二次的著作物に注意》

二次的著作物とは、パブリックドメインとなった作品を利用して、新たに作り出された作品のことを指します。パブリックドメインである作品の利用は自由ですが、二次的著作物には新たに著作権保護期間が適用されるので注意しましょう。


《画像掲載サイトの規約を確認》

パブリックドメイン画像掲載サイトの画像を利用する場合には、利用規約を確認しておきましょう。商用利用に関することなど、画像の利用に関する注意点が記載されています。オリジナルTシャツのプリントデザインに使う際に関わりますので、必ず目を通しましょう。なお、画像ごとに注意点が書かれている場合もありますので、それぞれ確認することをお忘れなく。


なお、パブリックドメイン画像を検索できるサイトには、パブリックドメイン画像以外にも、誰でも自由に利用できる「フリー素材」や著作権利用料が無料という「ロイヤリティフリー」といった著作物もあるため、その扱いを間違わないようにしましょう。


《クレジット表記の必要有無》

商用利用が可能なパブリックドメインですが、利用する場合はクレジット表記が必要な場合もありますので、クレジット表記の有無は必ず確認しましょう。


《著作権の保護期間が終了したばかりの場合》

保護期間とは著作者の死亡した年もしくは著作物が公表・創作された年の翌年1月1日から起算し、最終年の12月31日まで続きますので、死亡した日から起算してしまうと著作権侵害になってしまいますので、著作権の保護期間終了後、間もない場合は注意が必要です。


また、日本の著作権では2人以上の者が共同して創作した著作物(共同著作物)の場合、最後に死亡した著作者の死後から起算することになっています。ミッキーマウスでたとえると、ウォルト・ディズニー氏とアブ・アイワークス氏との共同著作物であるため、アブ・アイワークス氏のほうがウォルト・ディズニー氏より5年長く生存していたために、アブ・アイワークス氏が亡くなった翌年から起算されることになるのです。


《日本の著作権の保護期間》

実名(周知の変名を含む)の著作物:死後70年

無名・変名の著作物:公表後70年

(死後70年以内に公表されなければ、創作後70年)

団体名義の著作物:公表後70年

(創作後70年以内に公表されなければ、創作後70年)

映画の著作物:公表後70年

(創作後70年以内に公表されなければ、創作後70年)

出典:https://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime3.html


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デザイン作成・入稿について



パブリックドメイン画像を利用して創造を楽しもう


パブリックドメイン画像を利用するにはいくつかの注意点に気を付けなければなりませんが、初代ミッキーマウスがパブリックドメイン入りしたのなら、ぜひそれを利用してオリジナル商品を作ってみませんか。


ここでは、日本において著作権保護期間が終了し、パブリックドメインになった画像を使ったTシャツやパブリックドメインを検索できるサイトをご紹介していきます。


初代ミッキーマウスがデザインされたTシャツ



1928年公開の「蒸気船ウィリー」の名シーン!現在のかっこいいミッキーマウスに比べて、かわいらしい印象の強い初代ミッキーマウスは、どこに配置しても存在感がありますね。

Tシャツに限らず、バッグや帽子などのアイテムにもおすすめですね!


ディズニー映画「白雪姫」の7人の小人がデザインされたTシャツ

1937年公開されたディズニー映画「白雪姫」。「ハイホー、ハイホー、しごとが好き・・・」とフレーズが出てきそうな個性あふれる小人が炭鉱に向かっているシーンですね。


「バッグス・バニー」がデザインされたTシャツ


ワーナーブラザーズのアニメの看板キャラクターであるバッグス・バニーは、1940年にデビューしているため、こちらの古い作品も日本においてはパブリックドメインになっています。バッグスらしい、なんともいけすかない表情がたまらないですね。


絵画「真珠の耳飾りの少女」がデザインされたTシャツ


バロック期を代表する画家の1人、ヨハネス・フェルメールの口元にかすかな笑みを浮かべた少女がプリントされたTシャツです。カジュアルなデニムを羽織っても、知的な印象に仕上げてくれます。


版画「冨嶽三十六景」がデザインされたTシャツ

日本を代表する江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」シリーズの1つでありもっとも有名な「神奈川沖浪裏」がプリントされたTシャツです。


このようにパブリックドメイン画像には世界的な名作が様々あります。検索できるサイトもいくつもありますので、ぜひオリジナルTシャツ制作に活用してみてください。


《美術館》

NDLイメージバンク(国立国会図書館)

ルーブル美術館

NYPL Digital Collections(ニューヨーク公共図書館)

大英図書館


《ほか》

パブリックドメインR

パブリックドメインQ

PublicDomainPictures.net

PIXNIO



いかがでしたか。

著作権の保護期間については少々複雑ですが、世界的な名作などのパブリックドメイン画像を利用して、新たなオリジナルTシャツを作ってみてはいかがでしょうか。

あなたの創造をぜひTシャツに!

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オシャレとお酒に目がない意識高い系アラフォー女子。人一倍こだわりが強く妥協が許せない性格。お給料の大半を洋服やコスメといったドレスアップに浪費するも、最近は着飾って出掛けるところがないのが最大の悩み。リモートワークを邪魔してくる愛猫との縄張り争いが耐えない毎日を過ごす。