昨今、大学生などの若者世代を中心にSNS等で急激な広がりを見せている注目のスポーツ「キャップ野球」。野球のボールの代わりがペットボトルのキャップという斬新なアイデアはもちろんのこと、ペットボトルキャップから繰り出される超変則的な軌道が見る人を魅了するということで、ハマる大人も増えてきている注目の屋内スポーツです。
スタッフcも色々なペットボトルキャップを投げてみましたが、「あんな魔球のような軌道は描けない」というのが実情で、魔球を投げるまではそれ相応の練習は必要なのかもしれませんが、まずはそんなホットなスポーツ「キャップ野球」の基本ルールをしっかりと理解することが重要です。
それに加え、プレイするにあたり揃えておきたいグッズ類も把握しておかなければなりません。前回記事でも最低限必要なグッズを軽くご紹介しているのですが、それはあくまで遊び程度の設定です。本格的なチーム対抗戦ともなると、言うまでもなくルールブックを理解したうえで、しっかりと練習もしなければならないのは他のスポーツも同じ。
「キャップ野球」もガチスポーツと言っても過言ではありませんので、競技パフォーマンスを高めるためにも道具やウェアはしっかりと揃えておくことが重要。さらにはチーム戦である以上、オリジナルユニフォームをチームで作成すれば、きっとメンバーのテンションも爆上がりですので(笑)、そのあたりも前提に基本ルーツと揃えたいグッズなどを見ていきましょう。
キャップ野球の基本ルール
※公式な競技?規則・規約については、一般社団法人「日本キャップ野球協会」の公式サイト(https://japancapbaseballas.wixsite.com/jcba)を確認してください。ここでは、公式ルールの主要な部分をかいつまんで紹介していきます。
キャップ野球と言えど、野球のルールに近い部分・共通するような部分もあり、野球経験者であれば、飲み込みも早いと思います。そのルールを簡単に説明すると、9人1チームで構成される野球に対してキャップ野球は1チーム5〜7人程度で構成し、基本的に5人対5人で試合が行われます。
先行・後攻は試合開始前に決め、6回まで守備と攻撃を交互に繰り返し、合計点数の高いチームが勝利!また、ストライクゾーンの定義とボールカウントは野球と同じく、4つのボールでフォアボール、3つのストライクで1アウトとなります。
なお、キャップ野球も当然フィールドがないと始まりませんので、まずはフィールドの定義から見ていきましょう。
フィールドの設定
- ファールラインは両翼13m
- 外野フェンスの高さ70〜80cm
- 外野フェンスはフェアゾーンが扇形になるよう設置
- ・ピッチャーマウンドはバッターボックスから9.22mの位置
- ホームベースから両翼8mの地点とマウンドを結ぶ線をアウトゾーンとする
攻撃と守備
- 攻撃は、打順(1番から5番)を定めて順番に打席に立つ
- 打順の交代は原則不可となり、選手を交代しても打順は引き継がれる
- ランナーは仮想のためバッターの走塁やダブルプレーは存在しない
- 守備は投手・捕手・内野手2人の計4人
- (その他に登録している選手はバッター専門の指名打者)
- 内野手2人の守備位置は自由(投手を投げ終わるまでアウトゾーンの侵入は禁止)
- 選手のポジション変更は自由(指名打者も守備位置の1つとして扱う)
- 投手は一度降板したら、再びその試合では登板できない
ヒットとアウトの判定
- 三振もしくはアウトゾーンへの落下、ノーバウンドでのフライキャッチでアウト
- 必ずしも手で取る必要はなく、足や頭で打球を止めてもアウト
- 打球が直接捕球されず「外野」ゾーンまで飛べば安打
- 打球がワンバウンド以上でフェンスに到達すれば二塁打
- 打球が直接フェンスに当たれば三塁打
- 打球がフェンスを越えればホームラン
- フォアボール(ボール4つ)やデッドボールもあり
- ダブルプレー(ゲッツー)は存在しません
- スリーアウトで攻守交替
- パスボール(投手が投げたキャップを捕手が捕れず、キャッチャーボックスの後方に引かれたパスボールラインを越えた場合)は、塁上の全走者が1つ進塁
勝敗決定
- キャップ野球は攻守6回の裏まで争い、合計点数の高いチームが勝利
以上が基本的なルールとなります。
2つのチームが攻守を交互に繰り返し、ヒットで進塁しホームインして得点を取り合う点は野球と同じルールですが、一般的な野球との違いは以下が挙げられますが、ルールは至ってシンプル。
- 打者に走塁がない
- 外野ゾーンまで打ち返さないとアウト
野球と比べて省スペースかつ少人数、室内で行えるため、天候を気にせずに行えるのと、最低1チーム4人いれば楽しめるのが醍醐味と言えるでしょう。
公式ルールに規定されている必要な道具
基本ルールを抑えたところで、今度はキャップ野球に必要な道具について、公式ルールの規定に沿ってご紹介していきます。
ペットボトルキャップ
キャップ野球で投じるペットボトルキャップは、下記の通り規定されています。
- 市販の清涼飲料水のペットボトルに付属しているもの
- キャップの色は白もしくは白色透明を基調とした色合い
- キャップの材質はプラスチックで形状は円柱形
- 円となっている面の直径が 26mm以上 33mm未満
- キャップの高さは10mm以上〜18mm未満。
- 著しく破損・変形したものは使用不可
けっこうしっかりと規定されていて本格的ですね!
バット
- 滑らかな丸いプラスチック製の棒
- 最も太い部分の直径が66mm未満
- 全長810mm未満であること
キャップ野球のバットは、公式試合ではウィッフルボールという競技の専用のロングバットが使用されていますが、現在キャップ野球専用のバットを開発中とのこと!
ウィッフルボールバットも1000〜2000円程度で市販されているので、手軽に購入することができます。
ウェア
- 同一チームの選手は、同色、同形、同意匠のユニフォームを着用すること
- 腕時計やガラスのボタンなど光を反射するものや発光するものを着用してはならない
- 手の形状を大きく変えない範囲での手袋の着用はOK
公式ルール上でも、チーム統一のユニフォーム着用が定められておりますので、基本的にはオリジナルTシャツなどのユニフォームを作成する必要があります。もちろん、公式試合ではなく草野球的に楽しむのであればその必要はないかもしれませんが、やはりチームスポーツのユニフォームは統一感が重要。パンツまで揃える必要なないようですが、気軽にキャップ野球を楽しむだけだったとしても、チームごとにオリジナルTシャツを作った方がその楽しさも倍増するでしょう!
【キャップ野球にオススメなドライTシャツ】
その他必要なグッズとしては、プレー上必要となる五角形のホームベースくらいでしょうか?
走塁はないので1塁ベースなどは必要なく、帽子もかぶらない点は通常の野球とは異なるところです。
プレイ場所の確保とポイント
キャップ野球は、風の影響を受けやすいので基本的には屋内スポーツです。
プレイ場所の確保が難しいと思うかもしれませんが、時間貸しでレンタルできる体育館や地域のスポーツセンターなど、気軽に利用できる場所はいくつもあります。廃校になった小中学校の体育館などでも時間貸しをしているケースがあります。
上記ルールでもご紹介したように、ファールラインの両翼が13m、センターまでの直線距離が16mとなりますので、フィールドの広さ的には約150平米を目安に時間貸しできる体育館などを探すことがポイントと言えるでしょう。
練習なら最低3人でも気軽に楽しめる?
これまでの内容で、キャップ野球の魅力や基本ルールは押さえてもらえたのではないかと思いますので、実際に練習がてらキャップを投げたり打ったりしたいところだとは思いますが、実際にスタッフcも試してみましたが
動画のようにキャップがまっすぐ投げられない・・・
バットを振ってもなかなか当たらない・・・
もうこれは練習あるのみといった感じです。
ピッチャーから投じられるキャップの軌道が、これまで見てきた野球のそれとは異次元レベルなので、野球の感覚の投打をイメージしてしまうと違和感でしかありません。また、魔球という観点では投手ばかりに着目してしまいがちですが、キャッチャーも投球を取るのが大変だということを忘れてはなりません。
上記公式ルールでも、パスボールは進塁権が与えられてしまいますので、仮に直接キャッチできなかったとしても、後ろに逸らすわけにはいきません。キャップ野球をある程度楽しめるようになるためには、下記の練習が最低限必要です。
- ピッチャーによるキャップ投球練習
- キャッチャーにおけるキャッチング練習
- バッターにおけるバッティング練習
気軽に楽しめるとは言ったものの、まっすぐ投げられない、バットを振っても当たらない、キャッチングもできない・・・といった状況では、卓球などでラリーが続かないのと同様、流れが悪くて時間と共に「つまらなく」感じてきてしまうもの。
ただし、練習だけなら、投手・捕手・打者だけで成り立ちますし、フィールドの広さは限定的なので、ピッチャーが守備を兼務することも可能です。公式ルール上では、1チーム5名と定義されていますが、遊び程度で楽しむのであれば、最低3人ずつ、両チーム計6人いれば「草キャップ野球」をプレイすることができるでしょう。
6人くらいならすぐに集まれそう
と感じる方も多いのではないかと思いますが、ゆえに気軽に楽しめるキャップ野球である一方で、結構技術が必要なのも事実。魔球を投げる自分の酔いしれるためには、ある程度の練習が必要だということも覚えておいてくださいね!あと、あまり魔球ばかり投げると、捕球するキャッチャーもたいへんだということも頭の片隅に入れておきましょう(笑)
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