女子にも人気!?駅の由来や歴史を探求する「駅鉄」
旅のお供は駅弁!
永遠の食いしん坊、スタッフbです。
あっという間にGWも終わってしまいましたが、毎年3~4月の肌寒い春が過ぎ、暖かさが増してくると思い浮かぶのが行楽シーズン。まぁ、旅先でも食べることぐらいしか楽しみがないんですが、今年はどこへ行こうかな?っと考える頻度が増えてくる季節ではあります。
旅と言えば、車であったり電車であったり、飛行機であったりと、目的地に行くまでの課程もまた楽しみのひとつではありますが、特に関東住みの方だと、見慣れた通勤電車ではなく、新幹線のようなクロスシートの電車に乗るだけでテンションが上がるもの。
そんな電車好きの人の中には、
駅の由来や歴史を探求する「駅鉄」
と呼ばれる鉄道マニアが存在することをご存じですか?
鉄道マニアと言えば、列車に乗車することを楽しむ「乗り鉄」や、鉄道をメインに写真撮影や動画撮影をする「撮り鉄(とりてつ)」、営業を廃止された線路のファンなど、様々なジャンルが存在しますが、駅鉄は電車そのものではなく、
建物としての駅の情報はもちろん、駅の写真や駅名標などをコレクションしたり、
駅に関する全ての知見を広げることを愛好する人
たちのことを指すんです。
実はスタッフbも「駅鉄」と呼ばれる鉄オタジャンルを知らなかった一人ですが、東京駅の赤レンガ作りの丸の内駅舎はとてもノスタルジックですし、茨城県の太平洋望む展望台がある日立駅など、駅舎一つとっても様々な設計やデザインがあり、それを見比べるだけでもハマってしまいそう…なーんて、駅鉄の気持ちが少し理解できてしまうものです。
そんな共感を得やすい駅鉄の鉄道ファンですが、今回は駅鉄の人気アイテムでもある「駅名標」にフォーカスし、駅鉄マニアオススメの駅名標Tシャツの魅力についてご紹介します。電車に乗れば必ず目にする、駅の名前などを記した看板「駅名標」。グッズも販売されるほど人気な駅名標のデザインは、昭和レトロなデザインや駅名だけでなくイラストや模様が装飾された様々なデザインがあるので、ぜひTシャツ作りの参考にしてみてください。
駅名標のデザイン
駅名板とも呼ばれる現在の駅名標は、遠くから見ても誰が見ても分かりやすいように同じフォント、同じデザインで統一されているされているものがほとんどですが、旧国鉄時代は各地の職人の手書きの楷書体だったそうです。
その後、国鉄の掲示規定が定められ、やわらかい印象や親しみやすさ感じやすく、さらに誰でも同じように書けるようにと
丸ゴシック体
↓
すみ丸ゴシック体
↓
ゴナ、新ゴシック
というように現在の駅名標のフォントにいたっているのです。各鉄道会社それぞれ工夫しており、SLを運行している大井川鐵道「田野口駅」では手書き風なフォントでレトロな雰囲気を演出しています。
また、横浜駅から元町・中華街駅までを結ぶ横浜高速鉄道みなとみらい線の駅名標で使用されているフォントやデザインは駅により異なるのです。ゴシック体が多く使用されているが、みなとみらい地区と赤レンガ倉庫の中間地点にある馬車道駅と元町・中華街駅のフォントは明朝体なのです。駅名標のフォントも駅のデザインの一部と捉え、ゴシックではなくあえて明朝体になったようです。
このようにフォントだけで駅のイメージが変わるように、最近では他の駅との差別化を図ったりと最近では様々なデザインがあるので、どんなデザインがあるのか実際に見ていきましょう!
《小田急電鉄 小田急線・登戸駅》
ブルーとレッドの配色に鈴のイラストで「ドラえもん」を彷彿させる小田急線登戸駅の駅名標。藤子・F・不二雄ミュージアムの最寄駅である小田急線登戸駅は、「ドラえもんたちのいる すこしふしぎな駅」をコンセプトに駅名標など駅全体をドラえもんでアレンジしています。
《JR西日本 木次線・木次駅》
駅名の「木次(きすき)」の「次」を「♡」にした駅名標。そのハートマークを天使が弓矢で射抜く、とっても可愛らしいデザインですね!さらにこれはバレンタイン限定デザインだったようで、再び目にすることはできないのかもしれない駅鉄オススメの貴重な駅名標です。
《ひたちなか海浜鉄道 湊線・那珂湊駅》
駅名の漢字の中に周辺の特徴や名物などのイラストを組み合わせたオリジナリティあふれた駅名標です。全10駅、それぞれにちなんだデザインになっており、2015年にグッドデザイン賞を受賞されたほどの優れた作品です。
▼関連記事
愛車や好きなバイクをそのままオリジナルTシャツに!
注目度抜群の駅名標Tシャツの制作ポイント
このように駅名標にはフォントやデザインなど様々なこだわりがあるものですが、駅名標Tシャツを作るのならば、地元愛をPRする駅名標もオススメですし、通行人が思わず振り返ってしまいそうな難読駅やネタ系の駅名はいかがでしょうか?
日本全国には9,000駅以上あるそうですが、なかなか漢字を読めない難読駅がたくさんあります。関東・関西の難読駅を見ていきましょう。
《関東地方の難読駅名》
飯給駅(いたぶ) 千葉県・小湊鐡道
潮来駅(いたこ) 茨城県・JR鹿島線
男衾駅(おぶすま) 埼玉県・東武東上線
原当麻駅(はらたいま) 神奈川県・JR相模線
飯山満(はさま) 千葉県・東葉高速鉄道東葉高速線
《関西地方の難読駅名》
十三駅(じゅうそう) 大阪府・阪急電鉄
夙川駅(しゅくがわ) 兵庫県・阪急電鉄
学文路駅(かむろ) 和歌山県・南海電鉄
平城山駅(ならやま) 奈良県・JR関西本線
和邇駅(わに) 滋賀県・JR湖西線
関東と関西の10駅を紹介しましたが、どこも難読すぎて読めませんね…。
十三駅は絶対に「じゅうさんえき」って読んじゃいますし。
次に紹介するのは「本当にあるの?!」と思わず驚いてしまうような、オモシロ駅名を見ていきましょう。
《JR北海道 留萌本線・増毛駅(ましけえき)》
2016年に配線となってしまったJR北海道 留萌本線の終着駅「増毛駅」。駅名の由来はこちらも地名となっていますが、そもそも地名の由来はアイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュケ」だそうです。
《JR北海道 函館本線・二股駅(ふたまたえき)》
二股と言えば、二人の恋人と同時にお付き合いしちゃうイメージが強いものですが、「二股駅」の由来は近くを流れる長万部川とチライ川の合流店であることから名づけられたとされています。
《JR四国 土佐くろしお鉄道・後免駅(ごめんえき)》
漫才のネタにもなっているという、常に謝り続けている「ごめん駅」。こちらも地名が由良とされていますが、「二股駅」の次に「ごめん駅」とくれば、二股を謝罪している人のを思い浮かべてしまいますね。
《JR九州 日豊本線・宇佐駅(うさえき)》
「USA」と記された大分県宇佐市大字岩崎にある「宇佐駅」。なんと宇佐市内には「WELCOME TO USA」と書かれたユニークな看板があるくらい、ユニークな街のようですね。
なんとも見ているだけで面白いのですが、ぜひこれらの駅名標を参考にしてオリジナルTシャツを作っていただきたいのですが、駅名標は意匠権(デザインの使用についての独占権)が生じると考えられますので、あくまでもそれを配布したり販売したりするのではなく、個人で使用するだけにしてください。
なお、意匠権を気にせずに駅名標デザインTシャツを作りたいのならば、駅情報を入力するだけで自動的に駅名標を生成してくれるツールがおすすめ。
■駅名標メーカー
http://aniani.me/station/
■Sigene 駅名標ジェネレーター
https://tr246.github.io/Sigene/
文字を入力してカラーを選択すれば、結婚記念に下記のようなデザインも
結婚を記念して二人の名前と記念日を入れたり、安易なパロディー駅名標Tシャツを作りたいなら、ぜひ試していただきたい!
いかがでしたか。
今回は駅名標Tシャツ作りをテーマに駅名標のフォントやデザイン、難読駅名などを紹介しました。駅名標をモチーフにアレンジはいくらでもできますので、自分だけのお気に入りの駅名標Tシャツを作ってみてくださいね。