キーワードだけで絵を描く?! AI画像生成について
こんにちは、スタッフbです。
最近ニュースやSNSで話題となっているAI画像生成、みなさんご存じですか?
AI画像生成とは、人間が与えたテキストに基づいて、AI(人口知能)が画像を作成してくれる技術
風景画や人物画はもちろん、濃淡が美しい水墨画や日本ならではの浮世絵風などなど、その画風は自由自在に表現できる優れものなのです。
どんなに絵を描くのが苦手な人でも、
「○○の絵を描いて」
「富士山夕暮れ 桜」
などと文章やキーワードさえ与えることができれば、プロの画家が描くような絵画やイラストレーターが描く神絵とも呼ばれる作品を作れてしまうのです。
このように、絵を描く技術やグラフィック技術などのスキルがなくても誰もが簡単に素晴らしい作品を作ることができる素晴らしいAI技術なのですが、その反面これまで活躍していた
イラストレーターやデザイナーの仕事は奪われてしまうのか…?
AIが作った画像の著作権はどうなるのか?
などなど、AIによる新技術が次々に登場する中で様々な問題が浮き彫りになってきているのです。このAI画像生成技術の発展により、絵画やイラスト、建築画像や3DCGなどのあらゆる創作の世界に影響を及ぼすとされているAI画像生成。
この先どんな未来になるのか想像も及びませんが、今回はそもそもAIってどんなことができるの?、AI画像生成って何なの?と気になる方に向けて、分かりやすく紹介していきたいと思います。
そもそもAI(人工知能)は何ができるのか?
ネットを見ていれば、画面下部に「お手伝いが必要ですか?」などの人工知能を組み込んだチャットボットが表示されたり、NHKではAI自動音声でニュースを報道していたり、プロ棋士がAIと勝負をしていたりと、私たちの生活に入り込んできているAI。
とはいっても、AIという言葉はよく耳にするけど、具体的には何ができるのかよく分からない人も多いのではないでしょうか…?
かくいうスタッフbもAIについて漠然としたイメージしかなかったのですが、AI画像生成技術を駆使したく、まずはAIについて学んだので共有いたしますね。
まず、AIとは「Artificial Intelligence」の略称であり、日本語では人工知能と訳されます。研究者によって定義が異なることから、明確な定義は定められていませんが、
人間の脳のように物事を学習し、学習内容を応用するのがAIの特徴。
AIの種類は主に2つの学習方法に分類することができます。
機械学習(マシンラーニング):目的を達成するために限られた領域を学習し、処理を行う
深層学習(ディープラーニング):与えられた情報をもとに自ら考えて応用することができる
身近なツールでいうとスマホ機能の顔認証システムは機械学習であり、スマホのアルバムの特定の人物写真だけをピックアップする機能や将棋などのゲームで勝利するなどは深層学習といえるのです。このように普段から何気なく使っている機能もAIなのですが、AIができることは
- ルールに従った処理
- 大量のデータ処理
- データをもとに予測を立てる
- 異常の検知
- 人の言葉を理解する
- 画像や映像を認識する
などなど、AIができることはものすごいスピードで進化しているのです。
中でも今回のテーマであるAIによる画像生成は、画像や映像を認識する技術の発達により実現したものなのです。
創造することはできないといわれてきたAI
ですが、画像に写るメインの物体や人間の顔を認識し、画像の説明文を出力することができるようになったために、入力したテキストに沿った画像を出力できるようになったのです。
AI画像生成の凄さとは?!
このようなAI画像生成を私たちのような一般ユーザーが使用できる日が訪れたのは、創作に携わる業界の革命とも言われているほど注目を浴びているのです。
というのも、AI画像生成技術の開発は、Microsoftが支援する企業OpenAIから2021年1月に「DALL·E」、Googleからは2022年5月に「Imagen」が発表されていましたが、
社会的影響力が大きすぎるとして一般公開しなかった経緯があったのです。
しかしながら、あらゆる分野でのオープンソース化されているにも関わらず、AI画像生成だけが実現できていないことにAI研究者たちの反感が募り、2022年7月にOpenAI社よりテキストを入力するとテキストの内容に合った画像を生成する「DALL・E 2」が一般公開されたのです。
その後、素晴らしい画像が作成できるMidjourney(ミッドジャーニー)やStable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)が公開され、続々と新しいアプリなどが開発されているのです。
ここ数ヶ月で飛躍的な発展を遂げているために、誰もがAI画像生成を簡単に楽しめるようになったのです。
実際には存在しない自然に囲まれた植物園
AIに描いてもらった存在しない植物園。#midjourney pic.twitter.com/LlsiYyTdSk
— やまかず (@Yamkaz) August 20, 2022
異なる動物を掛け合わせたハイブリットな動物たち
かわいい動物同士をかけ合わせるの楽しい。
1. 犬ねこ
2. アンゴラねこ
3. パンダねこ#stablediffusion #aiart pic.twitter.com/zVv6vF3ARH— やまかず (@Yamkaz) August 21, 2022
実在しない美しい韓国の少女
AIで韓国人のモデルさんを生成しました。#stablediffusion pic.twitter.com/UKiyzgTu1N
— やまかず (@Yamkaz) August 21, 2022
様々なデザイナーズチェア
画像生成AI #stablediffusion で、
「三宅一生」「深澤直人」「吉岡徳仁」のワードを加えて、椅子のプロダクトデザインを生成してみました。ヤベェ…
無限に伝説のデザイナーさん達が
数秒でプロダクトデザインしてくれる… (続く) pic.twitter.com/8aUDge3rnd— やまかず (@Yamkaz) August 27, 2022
これらのように実在しない風景画や今にも動き出しそうなリアルな画像など、自分で描いたり撮影したりすることなく、AIが生成してくれる時代になってしまったのです。そして、その画像を活用すれば
生成画像をプラ板に印刷
新種のカエル
【お絵かきAI by翼】
⬇︎https://t.co/rSCCgehOMG#stableDifusion #画像生成 #画像生成AI #イラスト #お絵描き #お絵かきAIby翼 #合同会社翼 #プラ板 #DAISO #ハンドメイド #プラ板アクセサリー #カエル #ハロウィン pic.twitter.com/vWNXwjIdjL— あい (@20190717ai) October 27, 2022
このように生成されたカエルの画像でプラ板アクセサリーなどオリジナルアイテムが作れてしまうのです。AI画像生成で作ったマンガも話題となっていますが、今後どんなことができるようになるのか楽しみですね。
なお、当サイトではオリジナルTシャツをはじめとして、様々なアイテムにプリント加工を行うサービスを行っておりますが、ぜひみなさまにAIが生成した画像でこれまでにはないデザインをたくさん制作していただきたいと思います。
しかしながら、冒頭でお伝えしたように著作権などのAI画像生成に関する法規制は現状整っておりませんが、
- SNSに投稿された災害画像はAIが生成した偽画像だった
- 美術品評会でAIが生成した画像が優勝してしまった
- イラスト発注サイトではAIが生成したデータは納品禁止
というようなニュースもあるように、AI画像生成は今後大きな社会的な問題になりつつあるのです。
人間が作ったものか、AIが生成したものなのかを明示するために「画像出典元:○○」などの表記を入れるのが一般的になる日が来ることでしょう。