フリース?裏起毛?素材や加工の違いと温かさを比較

フリース?裏起毛?素材や加工の違いと温かさを比較

Staff B / 2022年1月11日

あったか素材の定番「フリース」ってそもそもどんな素材?

毎年、冬の寒さも厳しさを増しているような気がしているスタッフbです。

 

それって、歳でしょ?!

 

というツッコミは抜きとして、通勤服もファッション性を意識するより、多少イケてなくても防寒重視になりつつありますが、冬のあったかウェアの定番と言えばフリースですよね!

 

某ファストファッション大手のフリースウェアなんか、全国民1人1枚は持っているんじゃないかと思ってしまうほど、庶民の味方的な存在となりました。また、最近では保温性の高いインナーなんかも販売され、日本の冬の寒さはこのインナー+フリースで凌げるのではないかというほど、繊維の技術が進歩したと感じちゃいますね。

 

それはさておき、この冬の定番ウェアでもあるフリース。
素材名であることは皆さんもご存じかと思いますが、

 

そもそもフリースって何?

 

っと聞かれると、意外と知らない方が多いのも事実。
「フリース=ユニクロでしょ?」いやいや、確かにそのイメージしかないかもしれませんが(汗)、フリースはあくまで素材名。結論から言ってしまうと、フリースとは

 

ポリエチレンテレフタラートというポリエチレン素材の一種
(舌噛んでしまいそうな名前ですが・・・)

 

ポリエチレンは、他の衣類でも時折使用されているプラスティックから加工される化学繊維のひとつで、主にペットボトルであったり、お菓子容器の製造などに用いられる素材です。また、似た名称の素材にポリエステルがあり、ポリエステルの方が衣類の素材として幅広く用いられていますが、

 

ポリエチレンとは全く異なる素材

 

となるので混同しないよう気をつけましょう。
ただ、ポリエチレンテレフタラートも化学繊維のひとつであり、化学繊維ならではの機能性

 

・耐熱性や耐寒性に優れている
・強度や耐久性に優れている、
・シワになりにくい

 

といった機能に優れているのも事実。
フリースは、このポリエチレンテレフタラート素材を使用し、肌触りが良いよう柔らかな起毛仕立てに作られているので、当然耐寒性にも優れたウェアになるのです。その他にも、

 

ポリエチレンはコスパにも優れている

 

といったメリットもあるので、手軽な価格で購入できる点もフリースの特徴。
ゆえにフリースが幅広い世代で普及するきっかけになったのかもしれません。

 

今回の記事では、このフリースに焦点を当てて、同じような加工方法でもある裏起毛との違いや温かさの比較などを中心にご紹介していきます。

 

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トレーナーなどに採用される裏起毛との違いは?

冬のあったか素材のひとつに「裏起毛(うらきもう)」が挙げられます。
厳密に言うと、裏起毛は加工方法のひとつなので素材とは異なりますが、トレーナーの裏地をはじめ、様々なウェアの裏地に採用されていることが多い加工になります。

 

裏起毛の詳細については、用語集「▼裏起毛とは」でも取り上げていますので、そちらも参考にしていただきたいのですが、裏起毛は裏地の素材を毛羽立たせて生地にボリュームを出し、生地内に多くの空気を含ませることによって

 

保温性が高めるのが目的

 

もちろん肌触りも良いため、心地よい温かさを得ることができます。
裏起毛と同様、裏毛(うらけ)という加工もありますが、裏毛と裏起毛の違いについては、「▼パーカープリントに欠かせない生地素材とプリント種類の基礎(前編)」でご紹介していますので、後編も合わせて読んでもらえると、いっそう裏起毛の知識が深まります。

 

一方、フリースも同様に肌触りの良い起毛仕立てなのですが、

 

裏起毛とフリースの決定的な違いはなんでしょうか?

 

それは、

 

フリースは生地全体が起毛加工しているのに対して、裏起毛は生地の裏面のみを起毛加工してるという点

 

繊維加工の話になってしまうと、スタッフbのような一般人にとってはチンプンカンプンなんですが、大前提としてフリースの素材はポリエチレンテレフタラートであり、裏起毛はそれ以外の素材を使用しているという違いも挙げられます。

 

どちらも起毛加工によって、生地内に多くの空気を含ませることで保温性を高めているのは一緒なので「どっちの方が温かい?」という判断は、衣類そのものの作り次第かもしれませんが、裏起毛の方が衣類全体がボリューミーとなる一方、

 

フリースの方はそれほど起毛部分が膨らまずにスッキリしている

 

といったイメージです。
「防寒は必要だけど体が動きにくいのは困る」といった場合にはフリースが適しており、逆にスポーツなどでよく使用されるベンチコートなどは裏起毛の方が向いていると言えるでしょう。

 

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フリース&裏起毛アイテムで寒い冬を乗り切ろう!

これまで、裏起毛とフリースの違いをご紹介してきましたが、実際に商品によっては裏地だけフリースが使われていたり、フード部分だけ裏起毛であったりと、製品によってマチマチで、それらをパッと見で判断するのが難しい場合もあります。

 

ただ、フリースであれば素材はポリエチレンテレフタラートとなりますので、衣類のタグをみれば、ある程度判断できますし、ポリエチレンテレフタラートを使用していなければ裏起毛加工と判断して良さそうです。

 

そこでTplantでは、冬のあったかウェアとしてオススメの裏起毛&フリース素材のアイテムを幾つかご紹介しちゃいいます。

 

≪5627-01 10.0オンス T/C ビッグシルエット クルーネック スウェット≫

10.0オンス T/C ビッグシルエット クルーネック スウェット

普段使いでも部屋着でも、着まわしを利かせやすい定番のビッグシルエットタイプのスウェット。もちろん、裏起毛加工で保温性も抜群なのでアウターとしても使えます。

▼10.0オンス T/C ビッグシルエット クルーネック スウェット

 

≪5763-01 12.0オンス ヘヴィーウェイト スウェット プルオーバー パーカ≫

5763-01 12.0オンス ヘヴィーウェイト スウェット プルオーバー パーカ

パーカー好きなら1枚は持っておきたい定番のヘビーウェイトプルオーバーパーカー。クラッチバッグ片手にジョガーパンツと白スニーカーを合わせるだけで、今風のオシャレスタイルの完成といった具合に、手軽コーデの必須アイテムと言えます。

▼12.0オンス ヘヴィーウェイト スウェット プルオーバー パーカ

 

≪00346-AFC 10.0オンス ドライ裏フリーストレーナー≫

10.0オンス ドライ裏フリーストレーナー

カラバリ豊富な裏フリーストレーナーで、アウターにコートを着る時など、着ぶくれしたくないようなコーデに適したトレーナーです。もちろん部屋着などにも最適で、ちょっとコンビニ行く程度の外出ならこれ一枚でも十分。汚れた時用に何枚か持っておきたいアイテムです。

▼10.0オンス ドライ裏フリーストレーナー

 

≪00348-AFZ 10.0オンス ドライ裏フリースジップパーカー≫

10.0オンス ドライ裏フリースジップパーカー
こちらも裏起毛であるものの、ドライ素材で乾きが早く、保温性と速乾性にも優れた機能性の高いジップパーカー。特にスポーツ時の着用にオススメで、汗をかいて洗濯してもすぐに乾くことはもちろん、保温性も高いので、特に屋外スポーツに向いているパーカーです。

▼10.0オンス ドライ裏フリースジップパーカー

 

いかがでしたでしょうか?
裏起毛もフリースも、いちユーザーからすればあまり気にならないかもしれませんが、スポーツなどで使用する場合には、動きやすさや洗濯後の速乾性なども考慮する必要があるので、用途に応じて素材を選ぶようにすると良いでしょう。

 

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オシャレとお酒に目がない意識高い系アラフォー女子。人一倍こだわりが強く妥協が許せない性格。お給料の大半を洋服やコスメといったドレスアップに浪費するも、最近は着飾って出掛けるところがないのが最大の悩み。リモートワークを邪魔してくる愛猫との縄張り争いが耐えない毎日を過ごす。