そもそもロゴとは?その役割と魅力について
日頃の生活のなかで、ロゴを目にしない日ってないですよね?
商品のパッケージや広告看板など、ありとあらゆるものにロゴが使われていますが、それは単なるデザインではなく、企業理念や商品の特徴などのをお客様に伝えるブランドのシンボルなのです。
パッと目を引き、繰り返し見ることでそれを認識していく
その重要な役割をもっているロゴとは、文字だけのタイプや文字+イラストのタイプなどがありますが、そもそもどのようなものをロゴというのでしょうか?実は、一言でロゴと言っても下記のような区分けが定義されているのです。
≪ロゴタイプ≫
企業名や製品名、ブランド名などを示す文字を装飾的にしたもの
≪シンボルマーク≫
会社を象徴する理念や、製品の特徴、道具などを図案化したもの
≪ロゴマーク≫
ロゴタイプとシンボルマークを組み合わせたものを総称
つまり、我々が普段目にしている企業のロゴなどは、「ロゴタイプ(文字)」と「シンボルマーク(図案)」を組み合わせた「ロゴマーク」なのです。
例)ポカリスウェットのロゴマーク
主にアパレルの人気ブランドのロゴマークなども、文字と図案だけの組み合わせなのに、人々を惹きつける魅力的なデザインが多く、昨今世界的に人気となったSupreme(シュプリーム) なども、ロゴマークをプリントしたアイテムを数多く販売しています。
そんなロゴマークの多くはシンプルなTシャツとの相性が非常に良く、プリントされたロゴデザインを大いにアピールできるため、アパレルブランドのほとんどで
ロゴを配したTシャツがプロダクトされている
のも事実で、当然皆さんが作るオリジナルTシャツのデザインにもオススメなのです。
そこで今回は、実際に存在するクールでカッコいいロゴマークのデザインサンプルをご紹介しつつ、
ご自身でロゴマークを作成するにあたってのポイント
を幾つかご紹介しちゃいます!
企業のロゴほど洗練されたデザインに仕上げられなくても、装飾された文字とワンポイントデザインで、それなりに見映えの良いロゴを作成することができるので、アパレルブランド顔負けのオリジナルロゴ制作にチャレンジしてみましょう!
やっぱりオシャレ!パッと目を引くブランドロゴマーク
オリジナルTシャツにプリントするロゴマーク(文字+図案)には、いつくかのポイントがあります。具体的に様々なブランドのロゴマークを紹介していきながら、そのポイントをご紹介していきますので、それぞれの特徴を捉え自分の中でのイメージを膨らませていきましょう。
≪文字フォントの種類≫
配置するフォントの種類によってロゴマークのイメージは大きく異なります。
オリジナルTシャツのコンセプトや何を表現したいかによって、最適なフォントを選びましょう。ポイントとしては、
一目で認識しやすいフォントを選ぶこと!
逆にオリジナリティを意識するあまり、風変わりなフォントを選んでしまうと分かりにくく、認識されにくくなってしまうので気をつけてくださいね!
また、文字の太さも大事なポイント。同じフォントでも、太さを変えるだけで印象がガラッと変わります。文字を細くすると、繊細で落ち着いた印象になり、逆に太くすると力強く、信頼感のある印象になります。
ナイキのフォントは「Futura」。コンパスと定規で描いたように幾何学的な造形をしています。他にもルイ・ヴィトンやフォルクスワーゲンでも使用されている定番欧文フォントです。ただの文字としてではなく、文字自体の造形が非常に美しいですね。
シャネルのフォントは「Helvetica」。シンプルで落ちつきがありながら、説得力のある力強さが特長です。スマートで、良い意味で特徴がないため汎用性が高く、様々な用途で使えます。
パタゴニアのフォントはオリジナルですが、「Belwe Bold」を基にしています。しっかり主張するのに、どこか遊び心のあるフォントです。山のシンボルマーク(図案)との相性も抜群ですね!
≪シンプルな中に隠されたテーマや信念≫
有名なブランドのロゴマークは、無駄を極力そぎ落としたシンプルなものが多く見られますが、そこにはブランドの信念やこだわり、原点が凝縮されていることがほとんどです。
シンプルなロゴマークの裏に隠されたコンセプトってかっこいい!
って思われる方も多いと思いますが、自分の中のテーマを決めて、それを基にシンプルに図案化してみましょう。秀逸なロゴマークとは、いつでも見た人が認識しやすくて覚えやすいものなのです。それがとても難しかったりもしますけどね・・・
これぞ「アディダス」とも言えるトレフォイル(三つ葉)のロゴマーク。スポーツで勝者に授けられる月桂樹の冠をモチーフに、もともと靴の補強バンドから生まれたスリーストライプスと組み合わせてデザインされました。三つ葉は、アディダスブランドが持つ多様性も表しています。
アウトドア用品の中でも、特に登山用品に力を入れている「ザ・ノースフェイス」。虹のようにも見える3層のラインは、実はアルプスの三大北壁と言われている3つの難関ルートを表しています。そんな難関ルートに挑戦できるくらいの機能性と安全性を備えたアイテムを扱っているということ。そして、世界中のクライマーを支えるという大きな信念が伝わってきますね。
世界的に認知度の高いアパレルブランド「ラコステ」。創業者で元プロテニスプレイヤーのルネ・ラコステのあだ名が「ワニ」だったことから、このワニのロゴが定着しましたが、ワニという凶暴な肉食獣のイメージが、ラコステのロゴだとなんだか親近感が沸くという、不思議な魅力を持つロゴマークと言えます。
ポイントを押さえれば簡単!オリジナルロゴマークTシャツを作ってみよう
ここまでは有名ブランドのロゴマークを紹介してきましたが、いざロゴマークを考えるとなっても、ゼロから考えるのはなかなか難しい作業に感じる方もいらっしゃるはず。
もちろん、企業ロゴのような本格的で洗練されたデザインまで仕上げるのは難しいかもしれませんが、これまで見てきたロゴマークをお手本に、
ロゴをデザインする際に押さえておきたいポイント
を幾つかご紹介いたしますので、こちらを参考にしつつ、ロゴマークが映えるオリジナルのTシャツ制作にチャレンジしてみてください。
1、シンプルなデザインを意識する
色数を多く用いない&細かなデザインにしない!
一瞬見ただけでも印象に残るシンプルさが、良いロゴマークの基準になります。
2、自分の中のテーマを決め、その一部にフォーカスする
オリジナルなので何でも良いのですが、例えば自転車好きな人なら敢えて自転車の車輪をイラスト化して図案にします。パッと見てすぐ自転車の車輪とわかるようなリアルなものではなく、複雑な線はそぎ落として記号のようにしてみるのも一つのテクニック。
ただの丸と線の組み合わせでも、その裏にちゃんとテーマがあれば立派なシンボルマークとして成り立ちます。
3、視認性の高いフォントを選ぶ
先ほどもお伝えしたように、フォントによりロゴの印象はガラリと変わります。
定番欧文フォント「フーツラ (Futura) 」のような、シンプルでしっかりインパクトのあるフォントがオススメ。また、筆記体のような手書き風のフォントもカッコいいのですが、フォント自体が細く、また読みにくいためロゴマークにはあまり適しません。
しかし、それが逆におしゃれで目立つという場合もあるので、そこはご自分の目的に合わせて選んで良いと思います。また、文字の位置や大きさも非常に重要なので、画面上でしっかりイメージを作って、ロゴマーク全体のバランスをこころがけてください。
4、プリントする位置や大きさを考える
ロゴマークが決定したら、いざTシャツに!
ここでもプリントする位置や、ロゴマークの大きさに気を付けましょう。
・胸元に小さくプリントすれば、大人っぽく落ち着いた印象
・大きく真ん中にプリントすれば、インパクトがあって活発な印象
になります。
また、背中に大きくロゴをプリントして、ロゴタイプを袖口や肩などに前に小さくプリントするのもオシャレ。市販されているTシャツに見間違えられるほどの出来映えも、決して夢ではありません。
なお、言うまでもありませんがゴロを作成するに際には、
知的財産権や著作権には十分に留意しましょう!
まるっきりオリジナルデザインなら問題ありませんが、権利者の許可無く複製したり、コピーしたり、類似デザインで模倣したりすることは、知的財産権侵害の可能性があります(※参考記事 オリジナルTシャツ作成時に気をつけたい知的財産権に関する問題)。デザインを参考にする場合には、あくまでも参考程度にしておき、ロゴで伝えたいことを明確にし、色合いやフォントを独自に組み合わせてみましょう。
なお、ロゴを作成できる無料のツールもあり、
・▼STORES.jp ロゴメーカー
・▼LogoGarden
などは、視覚的にロゴを作れるので便利なアイテム。
フォントや色の組み合わせの参考に使ってみるのもいいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
上記のポイントを押さえれば思いのほか簡単に、オリジナルロゴマークTシャツを作ることができちゃうんです!
ロゴマークは町中に溢れているので、出かけた際に意識して観察することでデザインセンスを養うことができるのでオススメ。また、ネットやSNSなども駆使すれば、世界中のかっこいいロゴマークを見ることができるので、ぜひオリジナルデザインの参考にしてみてください。