捨てるのがもったいない!?
サイズアウトした子供服を手放すことの大切さ
親にとって子供の成長はとても嬉しいことです。
しっかりと歩けるようになったり、会話が成り立つようになったりと、子供は日々成長していきます。
そのため、ついこの間までジャストサイズだった洋服もあっという間にサイズアウトしてしまい、次から次へと買い足していかなければならず、
気が付けば、クローゼットにはサイズアウトした服で溢れていた…
なんてことは、子育て世代によくあるお悩みではないでしょうか?
もちろん、着られなくなったのだから処分すべきだとは思っているものの、
- 思い出がたくさん詰まっているから捨てられない
- 次に生まれる子供のためにとっておきたい
- 新品に近い状態でもったいないから捨てられない
などなど、なかなか処分できない人もいるでしょう。
出産祝いなどでいただいた服や凝ったデザインの高価な物など、そのまま処分してしまうことに罪悪感を覚えたりしてしまうことも珍しいことではありません。
とはいっても、保管しておくにも収納スペースには限りがあるもの…
もりろん、処分して後悔してしまいそうな大切なものは手放すべきではありませんが、
不要なものを手放すことで、収納スペースはもちろん、心も解放されるものです。
そこで今回は、サイズアウトした服の手放し方についてお伝えします。
不要なものを手放すことで国際目標のSDGsにも貢献できるので、将来の子ども達が安心して暮らしていける社会のために、サイズアウトした子供服について考えてみましょう。
意を決し、ゴミ袋に入れたものの当時の思い出がよみがえってきて処分できなかった…、収納が足りなく支障が出ちゃっている…といった人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
「大切な子供服を処分する」ではなく、「SDGsへ取り組み」と考えを変えることにより、手放すことができなかった大切な衣類も新たな活用が見出されるものです。
そもそもSDGsってなに?家庭でできるSDGsの取り組みとは
近ごろ、よく見聞きするようになった「SDGs」という言葉。
環境問題・社会問題への取り組みのことだろうな…と、漠然としたイメージで捉えている人も少なくありませんが、
SDGs とは、Sustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」となります。
持続可能とは、人間の活動が自然環境に悪影響を与えず、資源を使いすぎず、将来世代もこの地球で暮らし続けられるように維持することです。
私たちが暮らす地球上では、以前から気候変動や環境問題、貧困や差別など多くの課題に直面しており、悪化し続けています。このままでは私たち人間は地球上で暮らしていくことが困難になるのではないかと考えられ、2015年に国連サミットで
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指そう
と、国際目標としてSDGsが掲げられたのです。
SDGsには定められた17のゴールがありますが、簡単に要約すると
- 貧乏で困っている人をなくす
- 差別のない社会を作る
- 環境を大切にする
などとなります。
中でも、家庭で簡単に取り組めるSDGsとは、環境を大切にすること。
節電・節水を心掛けたり、マイバックやマイボトルを活用したり、外出時には自動車ではなく交通機関を使う、環境にやさしい活動をしている企業のものを選んで買うなど、ちょっとしたことでもSDGsへの取り組みになるのです。
そのため、サイズアウトした子供服を手放すのであれば、一般ごみとして処分するのではなく
- 人にゆずる
- 寄付する
- 汚れを拭う布切れとして使う
などを行うことでSDGsになるのです。
次の項ではSDGsの取り組みにもなる、サイズアウトした子供服を手放す方法を見ていきましょう。
サイズアウトした子供服を手放す方法
「サイズアウトした子供服を手放そう!」と決めたら、どんな方法があるのか気になるところです。先ほど紹介した3つや一般ごみとして処分する以外にもさまざまな方法があり、SDGsへの取り組みともなるので、ぜひご参考に。
人にゆずる
子供の年齢が近い友人や親せきがいれば、ゆずるという方法もあります。子供服はおさがりで済ませている家庭もありますが、中には新品しか着せない家庭や気に入った洋服しか着たがらない子供もいますので、譲る前に相手の意向を確認してみましょう。
手放すことに抵抗を感じていても、ゆずった服を着用している姿を見ると、自分の子どもの幼い頃を思い出したり、嬉しくなったりするものですよ。
寄付する
寄付を募っている団体が数多くあることをご存じですか?
回収した子供服は、国内の児童養護施設や貧しい国に寄付されたり、回収した服を販売し、その資金を寄付されたりします。ただし、手続きに料金が発生したり、送料は送り主負担となるケースがありますので、事前にチェックしてください。
古着deワクチン
不要になった衣類などを寄付することにより、世界の子供にポリオワクチンを寄付することができます。また、回収された衣類などは、開発途上国で販売するため雇用を生み出し、現地で再利用されます。
こども服みらいファンド
内閣府等が推進する子供の未来応援国民運動を活用した寄付プログラムです。不要になった子供服を送ると査定され、査定した金額が「子供の未来応援基金」へ寄付されます。
いいことシップ
被災地や児童養護施設、経済的な困難を抱える子供など、寄付をする先を寄付する側で選ぶことができます。子供服・ベビー用に限らず、キッチン用品や楽器なども寄付することができます。
この他にも、児童養護施設や孤児院でも寄付を受け付けていたり、H&Mでは店頭に回収ボックスが設置されていますので、身近なところで寄付してみてはいかがでしょうか。
フリマアプリなどで販売する、リサイクルショップに買い取ってもらう
サイズアウトした子供服は売れるため、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなります。フリマアプリであれば、出品から販売まで手軽にでき、匿名で行うことができるので安心です。トラブルにならないために、洗濯やお手入れを必ず行うようにしてください。なお、子どもの名前が書いてある場合には、記名箇所をぬりつぶすなどの対応をお忘れなく!
自治体の回収サービスを利用する
自治体によっては、資源ごみとして古着を回収したり、回収箱を設置したりしていますので、そのようなサービスを利用するのもおすすめです。回収された衣類は、必要としている人に無料で配布されることが多いようです。
リメイクする
思い入れがあって手放せないならば、巾着やバッグ、お人形やペットのお洋服にリメイクしてはいかがでしょうか。服の一部をクルミボタンにして、洋服の思い出を残しておくのもひとつのアイディアです。
今回はSDGsの取り組みとして、サイズアウトした子供服の手放し方についてお伝えしました。子供服はワンシーズンでサイズアウトすることもありますが、資源を大切にするために身近な人にゆずったり、寄付したりしてはいかがでしょうか。
かつての日本では、使いふるしたものを譲ったり、頂いたりする「おさがり」が当たり前でした。
いとこのお姉ちゃんにもらったものが嬉しかったり、そんな暮らしを思い出してみるものいいものですね。