実は知的でクール!物理テーマのオリジナルTシャツ
現代における私たちの暮らしには、物理学が存在しなければ成り立ちません。というのも、いつも使っているスマートフォンやGPS、自動車などの多くは物理学の原理が応用されたものであり、これらの技術は物理学の理解なしには実現不可能です。
しかしながら、物理学は難解な数式や複雑な理論を含むため「難しそう」という印象を持つ人が多いかもしれませんが、たとえばニュートンの運動の法則を学ぶことで以下のような現象を幅広く理解できるようになるものです。
なぜ空は青いのか
なぜリンゴは木から落ちるのか
このように物理学は自然の法則を解き明かすものであり、知れば知るほどその魅力に引き込まれるものです。そこで今回は、そんな物理学の果てない探求心表現する手段として、物理学をテーマにしたユニークで面白いデザインを紹介します。
まずは、物理学と言えば相対性理論の公式 E=mc2 を面白おかしくパロディにしているデザインがこちら。
Energy=Milk×Coffeeの二乗にしているところが笑えますね。
本当は、mは質量、cは光速ですので、相対性理論を学んだことのある方であれば、一目で笑いを取ることができるかと思いますが、実はこうした公式系のオリジナルデザインは、数学Tシャツでもよく用いられるメジャーなデザインです。
くれぐれもそれを着て試験会場へは行かないで欲しいものですが、公式だけのデザインですと「ちょっと物理学テイストのパンチが弱いかな~」っというのが第一印象です。
ちなみに、物理学といってもその範囲はとても広いため、こうした公式や理論の展開をモチーフにしたデザインはある意味定番かもしれませんが、そこに図解や理論が入ると途端に物理学の印象が強くなるというのが基本的な考え方。
下記デザインは機械工学をモチーフとしたオリジナルTシャツですが、機械工学には流体力学や熱力学など物理学をベースとした設計構想も含まれますので、広い意味での物理学デザインということができるでしょう。
なかなかクールでカッコいいですよね!
上記でも軽く触れましたように、物理においては「力学・電磁気学・熱力学・量子力学・統計力学」の5つのジャンルに大別され、それぞれのジャンルごとで学ぶ内容がまったく異なることから、生み出されるデザインアイデアもさまざまという点が物理学Tシャツの特徴とも言えるかもしれません。
今回は、そんな物理学をモチーフとしたデザインアイデアや、カッコいいTシャツデザインのサンプルを交えながら、物理学Tシャツの魅力について紐解いていきたいと思います。
とは言え、スタッフbが「そのモチーフが何を示しているのか理解できていない」という点は、ここだけの秘密にしておいてくださいね(笑)。
相対性理論から素粒子物理まで~おもしろ物理学デザイン
さて、そんな物理学Tシャツにおける秀逸デザインの作り方についてですが、普段から物理学を学んでいる学生さんであれば、常日頃から公式や図式に触れているはずですが、
いざデザインを作ろうと思うと途端にアイデアが出てこなくなる
というのがお約束。
実際に世界中のクリエイターがどのようなアイデアをモチーフ化しているか、ジャンル別に分けて参考にしていくのが良いかと思いますが、実際に物理の世界に携わっている学生さんや研究者さんとしては、ご自身の得意ジャンルがあると思いますので、
きっと自身の学習ノートにデザインの参考アイデアがある!
ということで、各物理の分野別にどのようなデザインが生み出されているのか、参考までに幾つか見てみましょう
ニュートン力学デザイン例
近代物理学の祖といえば、アイザック・ニュートン。
そのニュートンが発見したした運動方程式をデザインしたTシャツです。
電磁気学デザイン例
電磁場を記述する古典電磁気学の基礎方程式である「マクスウェルの方程式」をTシャツデザインのモチーフに採用するという奇抜なアイデア。素人には何が書いてあるかサッパリわかりませんが、パッと見の印象はなかなかクールでカッコいいです。
熱力学デザイン例
熱力学において非常に重要な存在とされる熱力学の第2法則をモチーフにしたデザイン。
「熱は低温度の物体から高温度の物体に自然に移動することはできない」という法則は、当たり前のように思えて、実は熱力学においては重要な定義だそうです。
量子力学デザイン例
定番のシュレーディンガーの猫をデザインしたTシャツ。
ポップで良いですね!
統計学デザイン例
統計学を学ぶ上で最も重要な確率分布、正規分布のグラフ。
平均値±1σ、±2σ、±3σで色分けされており(σ = 標準偏差)、統計学をちょっとでもかじった事があれば一目でわかるデザインですね。
ちなみに、正規分布には以下のような性質があります。
- 平均値と最頻値と中央値が一致する
- 平均を中心とした左右対称の釣鐘型のグラフになる
- x軸が漸近線である
- 標準偏差が小さければ小さいほど尖ったカーブになる
正規分布は社会統計量や自然現象の中に多く存在し、IQ(知能指数)や身長は正規分布に従うと言われています。
これらのように、多種多様な分野のある物理学・数学においては、あらゆる関数グラフや方程式、定理などがデザインアイデアの要素になりうるので、発想次第では
あらゆるデザインの可能性を秘めている
ということを認識しておくと良いでしょう。
高校や大学の授業で使ったノートに記した内容を、そのままオリジナルTシャツのデザインとして流用できてしまうかもしれませんね。
試験時の着用に注意?!物理好きに刺さるオススメTシャツ
物理・数学好きの研究者やエンジニアなどにとっては、普段からカジュアルなTシャツの着用機会が多い傾向にあるかもしれませんし、研究職で白衣を着る機会が多いようならなおさら
正面へのオリジナルプリントでセンスの良さをアピールできる
ところではあるでしょう。
上記でもいくつかのデザインサンプルをご紹介しておりますが、物理学Tシャツと言っても
その一部にユーモアさを織り交ぜるのがポイント
で、完全に公式や理論をプリントしてしまうと、試験時のカンニングを疑われてしまうので、基本的にこうしたシーンでは着用しない方が無難(笑)。理数系の人間にとって「デザインの中にユーモアを交えろ」と言われても、かなりハードルが高くなってしまうかもしれませんが、こうした小難しいそうなデザインモチーフにおいては、
オチがある方が万人ウケするもの
なのです。
一昔前に一部で話題となった「モンティ・ホール問題」
モンティ・ホール問題の詳細については、ググっていただきたいと思いますが、人類のなかで最も高いIQを持つと言われるマリリン・ボス・サバントという女性が、世界中の数学者の様々な反対意見を覆がえし、最終的にサバントの解答が正しいと証明されたという「直感と理論の乖離」の代表的な問題がありましたが
そのモンティ・ホール問題の題材ですらTシャツデザインになっている
ということを考えると、やはり数学や物理の問題や課題は、
Tシャツデザインとの親和性が高いと判断しても良いのではないか?!
と考える今日この頃…
このモンティ・ホール問題については、実質的に同様の趣旨の「3囚人問題」という問題が
アメリカの数学者マーティン・ガードナーによって提起されています。この3囚人問題について、東京大学の「だいふくちゃん通信」では、直感に反する確率を図にして捉える方法として図式化しています。
そうなんです、この図式がすでにTシャツデザインのモチーフに!!!
挙げだすとキリがなさそうですが、物理に限らず化学などのジャンルでも日常的にこうした定理を用いた図式を展開しているので、そこにちょっとしたオチやユニークさを盛り込むだけで、冒頭で取り上げた「E=mc2(Energy=Milk×Coffeeの二乗)」のような、
ユーモアなデザインのTシャツを作り出すことができる
のです。
研究所などで働くスタッフが、こんなギャグ満載のユニークなTシャツを着ていたら、きっと職場の雰囲気も和むことでしょう。