白Tシャツの黄ばみ汚れは回避不能な宿命?!
清潔感抜群の白Tシャツ。
季節を問わず、幅広いコーディネートを楽しめる白Tシャツですが、
気づいたら首周りやワキが黄ばんでいた…
なんてことはありませんか。
実はこれ、思わず「わかるー」と口から出てしまう“主婦あるある”なんですよね。
しかも、なぜだか自分のTシャツではなく、旦那さんや子どものものに出現しやすいんですよね…。
というもの、
Tシャツの黄ばみの原因は、皮脂や皮脂汚れ。
それがTシャツの繊維の奥深くに入り込み、空気に触れることで酸化して黄ばみになってしまうのです。
洗濯機で洗っているのに、黄ばんでしまう…
とお悩みの場合もあるかと思いますが、皮脂とは人間の体から分泌される脂(あぶら)のことであり、水を弾いてしまいます。そのため、皮脂汚れがついたTシャツを
一般的な洗剤で水洗いしても、しっかりと落とすことができない
ため、落としきれなかった皮脂汚れが蓄積されていき、しまいに黄ばみとして目立ってしまうのです。特に男性の場合は皮脂の分泌量が女性の2〜3倍多く、べたつきやすい特性があるため、さらに落ちにくいんですね。
では、黄ばんでしまったら諦めるしかないのか?…
と思われるかもしれませんが、今回の記事では白さは取り戻す方法や予防方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。お気に入りの白Tシャツをより長く着用できるように白さを取り戻しましょう。
ガンコな黄ばみ汚れを落とし、白さを取り戻す洗濯方法
いざ着替えようとしたら、脇に黄ばみを発見…!
というように、白Tシャツの黄ばみは目立ってしまいますが、お気に入りであれば簡単に諦めることはできませんよね。きちんと洗濯したはずなのに落ちていない場合にはすぐに諦めモードに突入しがちですが、黄ばみを落とすにはいくつかの方法があるので、まずは諦めずにその方法を試してみてはいかがでしょうか。
酸素系漂白剤で浸け洗い
ワイドハイターやオキシクリーンといった市販の酸素系漂白剤は、酸素の力で汚れを落とす洗剤。衣類の色柄などの染料を脱色せずに、黄ばみを落としやすくすることが出来ます。
≪使用方法≫
黄ばみが気になる箇所に塗布、もしくは40℃程度のお湯に酸素系漂白剤を投入して浸け洗いがベストです。その後は洗濯機で洗って干すだけ。
塩素系漂白剤で浸け洗い
酸素系漂白剤より強力に漂白できる塩素系漂白剤は、衣類の色柄などの染料を脱色してしまうため、真っ白いアイテムにはオススメですが、色柄物には注意が必要です。除菌消臭作用もあるのですが、衣類へのダメージもあるので肌触りが変わってしまう恐れがあります。
≪使用方法≫
Tシャツに限らず、Yシャツの襟汚れなどにも用いられる塩素系漂白剤は、その名の通り「強い漂白力」と「殺菌力が高い」という特徴があり、殺菌力が高い=嫌なニオイもどの洗剤よりも軽減してくれます。ただし、生地そのものの色落ちリスクが高いため、基本的には白地以外は用いない方が良いでしょう。
重曹ペーストを塗り込む
生活するうえで何かと登場してくれるのが重曹。その文字からも「すごい強力」的な印象を受けますが、実は食品添加物にも用いられる高品質な成分で、医薬品としても古くから用いられてきた人体にとって安全性の高い素材です。(もちろん洗濯用と食品用とでは明確に別れていますが)
≪使用方法≫
冒頭でも触れましたように、Tシャツの黄ばみは皮脂汚れがほとんどで、アルカリ性の性質を持っている重曹は皮脂汚れと相性が良いのが特徴。黄ばんだ皮脂汚れを中和して落としてくれるほか、気になるニオイもある程度解消してくれます。
ただし、塩素系漂白剤ほどの効果は期待できません。
最終手段!高級クリーニングに出す
こちらはまさに最終手段となりますが、特にブランド物の高いTシャツなど、捨てるに忍びないけど黄ばみ汚れがヒドイという状況でしたら、クリーニングに出すという方法もあります。多くのクリーニング専門店では、Tシャツの黄ばみ落としがオプションとして設定されていることが多く、価格的にも500~1,000円程度です。
ただし、完全に真っ白に戻るかどうかは汚れの状況次第。
Tシャツの素材や汚れ度合いによっては断られる場合もありますので、店舗スタッフに事前に確認することをオススメします。
黄ばみ汚れの基本については、上記でご紹介した方法をベースに、
- そこに食器洗い用中性洗剤を混ぜたり
- 事前に汚れている箇所を歯ブラシでこすったり
- お湯にしばらく浸けて汚れを浮かしたり
などと様々な工夫が施されたりしますが、皮脂汚れは汗のような水溶性の汚れではないため、自宅洗いには限界があるといった側面もあります。皮脂汚れが繊維に溜まって黒ずみになってしまう前に、定期的に専門のクリーニングに出すのが無難かもしれません。
白Tシャツを黄ばませない!自宅でできる黄ばみ予防
まるで虫歯予防のような見出しの言い方になってしまいましたが(汗)、多くの主婦が経験済みのように「白Tシャツは黄ばんだら終わり」という認識をお持ちかもしれませんので、なかなか黄ばみ汚れに立ち向かおうという方が少ないのかもしれません。
ご家庭で出る洗濯物のなかで、汚れの落ちなさをランキングにすると
- 白Tシャツの首やわきの黄ばみ
- 旦那さんのワイシャツの襟汚れ
- 子供衣類のケチャップや血液汚れ
などなど、これらはみんな家庭の主婦をキレさせる原因となりますので、
基本的には汚れさせない
という心がけや意識が非常に重要です。
ちょっと待って!
それって、根本的な問題解決になっていませんよね?!
黄ばみ予防教えます → 汚さないよう気を付けましょうwww
まるで「お金の増やし方教えます → 頑張って働け」理論になってしまいますので、ここでは、繊維素人でもある程度できる白Tシャツの黄ばみ予防について幾つかご紹介してきます。
1,黄ばみの原因「皮脂(油分)」と「アカ(タンパク質)」を理解する
上記でもご紹介しましたが、黄ばみの主な原因は皮脂汚れと垢の蓄積になります。皮脂汚れは油なので水に溶けにくく、逆にアカは水溶性タンパク質なので水洗いで落ちますが、繊維の奥まで入り込むと落とすのが困難になります。
予防という観点では、体をしっかりと洗うこと!
に尽きるかもしれませんが、着用したらすぐに洗濯する、ぬるま湯につけて油分を落とす、酸素系漂白剤に20分ほど浸ける、酸化が進みやすくなるため天日干し(紫外線)は避ける。
という点を意識しておきましょう。
2,着用前に首筋やわきの下にベビーパウダーを塗る
俗にいうベビーパウダーを首筋やわきの下に塗ることで、嫌な汗や皮脂をベビーパウダーが吸収し、白Tシャツの黄ばみの原因を軽減してくれます。さすがに外出先などにベビーパウダーを持ち歩くわけにいかないという方には、市販のパウダー付き汗拭き用シートなどでも代用可能です。
市販の汗拭き用シートなら、一日に何度か使用することができるので、長い時間白Tシャツを着用する場合などは、小まめに首筋や脇を清潔にしておくと良いでしょう。制汗だけでなく、ニオイの発生も予防してくれるので、さらさらパウダーシートはオススメのアイテムと言えるでしょう。
3,防汚加工が施されているTシャツを選ぶ
防汚加工にも様々なタイプがあるようですが、皮脂汚れ等を落ちやすくするために繊維の表面をコーディング、繊維の隙間に水が入りやすくして、汚れが落ちやすく加工されているものを防汚加工と呼びます。生地としては、コットンでもポリエステルも防汚加工がされているものがありますので、Tシャツならではの綿の肌触りが好きという方にもオススメです。
ただし、防汚加工は永遠に継続されるものではなく、洗濯するごとにその効果は薄れていくため、黄ばみ防止という観点で洗濯回数が増えてしまうと、防汚機能が薄れてしまうのも早くなってしまうデメリットがあります。
いかがでしたでしょうか?
白Tシャツの黄ばみ予防というのは、実はそれほど多くの選択肢がある訳ではなく、基本的に使う以上は
徐々に汚れは蓄積されていくもの
と割り切った方が良いかもしれません。
もちろん、その後の手入れで長持ちさせることができることは事実ですが、昨今の日本の暑さを考慮すると、汗と皮脂汚れを抑えるというのもなかなかハードルが高いのかもしれません。
大事なTシャツ・お気に入りのTシャツは、紫外線の強い炎天下では着ない、すぐに洗濯できるような状況下で着る、ということを意識しておくようにしましょう。