Tシャツデザインの配色に生かせる?!世界の美しい街並み
オリジナルTシャツを作る時の配色のアイデアについては今までも様々な方法をお伝えしてきましたが、
今回は
またちょっと違った切り口でインスピレーションを得られるのでは?
という方法をご紹介します。
ご存知のとおり、世界中に数えきれないほど美しい街並みがありますが、豊かな色彩感覚や多様な配色は、自然や民族性から生まれた美意識や文化の違いが色濃く反映されています。
そんな美意識や文化の違いから斬新なアイデアが見つかることもあるんですよ。
今回は、そんなデザインアイデアに役立つ
新鮮味あふれる世界の街並み10選
をご紹介。
素晴らしい街並みばかりで選ぶのが大変でしたが、オリジナルTシャツの配色アイデアに生かせるのはもちろん、デザインを制作するうえでも何らかのヒントになるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください!
▼過去記事
色見本で比較するボディ色とプリントカラーの組み合わせ(2色プリント編)
プリントでどう生かす?Tplantおすすめの街並み10選!
さて、スタッフB世界の街並みを旅してきましたよ!
インターネット上ですけどね・・・
そして、Tシャツのデザインでも取り入れられそうな配色となる街並みをピックアップしてみましたので、まずはこちらをご覧ください。
≪シディ・ブ・サイド/チュニジア≫
イタリア南部、地中海を挟んだ対面に位置するアフリカ大陸の国チュニジア。白い街並み。輝く白い壁と青い海がたいへん美しい観光名所でもあります。日本では、ジャズのスタンダード・ナンバーの「チュニジアの夜 (A Night in Tunisia)」が有名ですね 。
≪スペイン/アンダルシア地方≫
同じ白でもこちらはスペイン。白い村で有名なアンダルシア地方。白い壁とゼラニウムの赤い花が鮮やかです。白いTシャツもポイントになる色を変えると、だいぶ雰囲気が変わりそうですね。
≪ボ・カープ/南アフリカ共和国 ケープタウン≫
世界で一番美しい街のひとつといわれるケープタウンのボ・カープはかわいらしい街並み。日本では考えられないパステルカラーのファンシーな色合いの家屋が並んでいるのが特徴です。
≪サルバドール・ペロウリーニョ地区/ブラジル≫
南米のこちらは同じカラフルでも少し洒落た雰囲気。様々な民族、価値観が融合したブラジルの街。あと、カラフルな色だけでなく、道路や枠組みとなっている茶色やグレーなどの彩度の低い色を入れると落ち着きが生まれることがわかります。
≪シャウエン/モロッコ≫
日本でも有名な青の街。物語の中に入ってしまったように神秘的。そこにまたカラフルなアイテムが置かれているのがアフリカの強烈な太陽にマッチしてますね~。ちゃんと差し色でアクセントをつけている点は、オリジナルTシャツのデザインと相通ずる部分があります。
≪イタリア/ブラーノ島≫
虹色の街と評されるベネチアのブラーノ島。美しい景観を守るためにどの色に塗り替えるかは市に報告が必要だそうですよ。さすがイタリアだけあって色だけでなく建物も洒落てます。同じカラフルでフォルムでまた違って見えます。
≪ヴロツワフ/ポーランド≫
カラフルに塗り分けられた建造物が建ち並ぶ圧巻の眺め。クラシックな建物とカラフルな色の融合がおとぎの国みたい。ヨーロッパならではの石畳の道とクラシカルな建物の融合で、統一感やまとまり感が出ています。
≪ニューハウン/デンマーク≫
童話で有名なアンデルセンも愛したというカラフルな街並みが広がるコペンハーゲンのニューハウン。北欧の街は明るい色がお好みらしく、様々な彩りを配した可愛らしい街を見つることができます。日本でも人気の高いオシャレなデザインの雑貨店なども有名です。
≪イルリサット/グリーンランド≫
こちらも圧巻のカラフルさ。グリーンランドといえばほとんど北極?やっぱり日照時間が少ないこともあるのでしょうか。鮮やかな色が気持ちを明るくしてくれます。
≪銀山温泉/日本≫
最後は日本の大正ロマンと人気の山形県の銀山温泉をセレクト。白い雪と木造建築の渋い色合いと青い夕暮れの空。日本の素材を生かす感性が発揮された町。深く雪が積もる季節こそ、この銀山温泉の絶景と魅力が深まります。
▼過去記事
同じデザインでも生地のカラーでイメージが全く変わる!
住む人のこだわりとデザインの集合体である美しい街並み
いかがでしょう?
こうして色々な国の街並みを見ていると、単に色彩の配色だけでなくその国の文化なんかも見えてきますよね。色を選ぶというのは、自分が帰る家が真っ黒な壁の方が落ち着く人もいれば、真っ白な壁の方が気持ちが明るくなる人もいるなど、生理的な部分が大きいんですよね。たぶん身につける服もそうだと思います。
たくさんの人が集まった街となると、それぞれのこだわりが絶妙なハーモニーを生んでおり見ごたえがありますね。また、それぞれの土地ではそれが当たり前の日常でも、
異文化における新鮮さはとてもインパクトを与えます
ので、「注目」という観点ではTシャツデザインにも最適です。
例えばこんなの
≪オランダ領/セント・マーチン島≫
一見、コラージュ写真に見えてしまいますが、このセント・マーチン島のプリンセス・ジュリアナ空港は、大型旅客機がビーチ上を低空で通過して着陸することで有名な観光スポット。「えっ?!」と思ってしまうほどインパクトは強烈。配色という観点でも参考になります。
Tシャツをこの色にしたい!という色がパッと出てこない場合、既製品のTシャツを参考にするのもいいですが、
上記でご紹介したような
デザインの集合体となる街並み
からアイデアを得るというのも、発想としては面白いと思います。
どのような配色が一番しっくり来るのかは、人にとって捉え方が多少異なりますので、多少コストが掛かっても幾つかの配色パターンを作ってみるのが一番無難な方法です。
ボディそのもののカラーとデザイン部分の配色の組み合わせは、何パターンにもなりますので、その組み合わせを試してみるのもまた、オリジナルTシャツを作る楽しみのひとつでもあるんです。